映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】パトリオット・ゲーム(1992)

1992年。

ハリソン・フォード主演。

 

CIA分析官が主人公。テロ行為の現場にたまたま出くわしたハリソン・フォードが敵のスキをつき銃撃戦。その過程で主犯の弟を撃って殺しちゃいます。

怒ったお兄ちゃんは護送車から仲間の協力を得て脱出し、ハリソン・フォードに復讐するマンへと変貌。

手始めに妻と娘を病院送りにして次はハリソン・フォード。彼も彼で黙っちゃいず、分析を駆使して敵のアジトを割り出したりします。

妻と娘は失うものも大きかったものの一命をとりとめます。

さてどうなるか?という感じです。

 

感想はまぁこんなもんか、です。

全体を見ると普通の出来という感じです。

終盤のホームパーティー中に電気が消えてテロリストたちが静かに忍び込むあたりはホラーテイストで中々スリリングではありましたが、その後のラスボスの行動がお粗末で復讐心に駆られるあまり、邪魔する味方をじゃんじゃん撃ち殺してハリソン・フォードを倒しにいきます。最後は肉弾戦。床に置いてあった刃物に突き刺してジエンドです。

ちなみにラスボスはショーン・ビーン。劇中での死を約束された俳優ですが今回はラスボスということもあり長生きでした。最後はやっぱり死にましたが。

 

可もなく不可もなしという印象の映画でした。

【映画感想】ラストスタンド(2013)

2013年。

シュワちゃん主演。

 

シュワちゃんを田舎の保安官です。

 

都会で麻薬王が取り巻きの協力を得て護送車から脱走。事前に盗ませておいたマッドマックスのV8みたいな車に乗って逃げます。

 

逃走経路上にシュワちゃんのいる街があり、ここで点と点が線で繋がります。

田舎の頑固爺さんの殺害された遺体を発見しシュワちゃんは事態を把握していきます。

 

街にやってくる巨悪を倒すために少数精鋭のチームを組む・・・という流れです。

 

 

感想は普通に面白かったです。全体的に見ると前半はやや退屈に感じられる方もいると思いますが、護送車に巨大な磁石をくっつけて屋上まで運んで・・・みたいなあっと驚く絵もあり見た目が派手なので個人的にはそんなに悪くはなかったです。

 

若い保安官の死をきっかけに即席の「街を守るチーム」が出来上がる展開も胸アツですし、チームの中に武器庫兼ギャグ要員もいて真剣なバトルがもちろんメインなんですけど、時々コメディーもはさみつつメリハリを付けていています。田舎のじいちゃんばあちゃんたちもいい味出してます。

 

敵と対峙し西部劇風になってきてからはもうノンストップ。息もつかせぬ展開で見入ってしまいました。決め台詞も要所要所で挿入されてかっこいいですし、そうはならんだろアクションも満載。最後はとうもろこし畑のカーチェイスからお約束の肉弾最終決戦。落ちもコメディーでスッキリ終わって鑑賞後に爽快感あり。

アクションエンタメとしては高レベルで見ていて単純に楽しいとか面白いという気持ちになれました。

 

2010年代のシュワちゃん出演作では今の所一番面白かったです。

【映画感想】“アイデンティティー” (2003)

2003年。

ジョン・キューザック主演。

 

アイデンティティーがキーワード。

寂れたモーテルを舞台にしたサイコサスペンスです。

 

様々な事情を抱えながらも一つのモーテルに集まった11人の男女。そこで連続殺人事件が発生し1人ずつ殺されていく・・・という流れです。

 

 

感想ははっきり言ってかなり面白いです。

 

まず、次に何が起こるか全く予想できません。

妻が車で跳ね飛ばされてしまってかわいそうな夫。しかしその後、彼もまた車で跳ね飛ばされて死んでしまったときは思わずえ~っ!?となりました。

当初この人が犯人(一番怪しくなさそうなので)かなぁと思っていたので更にびっくり。

 

ただ爆発はちょっとやりすぎな気も。しかしこのありえない感がストーリーのからくりにもなっているのでダメとは言えません。

 

古びた辺境の雨降りしきる嵐の夜のモーテルというのも個人的にツボ。絵作りが実にいい。バイオハザードとかサイレントヒルみたいなホラーゲーに出てきそうな世界観が個人的に好物というのも好評価の一因です。

 

落ちはちょっと反則っぽさを感じましたが、それでも最後の最後までよく出来ていて感心しっぱなしでした。個人的には最後はハッピーで終わってほしかったというのが本音ですが、バッドにすることで真犯人のお披露目もあるのでそこはオッケーです。

 

基本的にこのブログはネタバレ有りでやっていますが、この映画を見てない人もいるかもしれませんので詳しいネタバレはで伏せときます。

それくらい見てほしいなと思う映画です。

1時間半というコンパクトな時間でよくこのクオリティーを出せたなという点でも感心します。

 

それにしてもたまにこういう期待せずに見た映画が結構なあたりというパターンがあるから映画鑑賞はやめられませんね。

 

【映画感想】青天の霹靂(2014)

2014年。

大泉洋主演。

 

いい歳になっても独身で売れないマジシャンの男が主人公です。

自分の人生をクソだと思っていてやさぐれています。

そんな中警察から親父が死んだという連絡が。

遺骨を受け取り涙に暮れていると頭上に雷が落ち・・・という流れです。

 

 

この映画個人的には最初から絵的にも話的にも割と好みで好印象なスタートでした。それからまさかのタイムスリップものだということがわかり期待度が増します。

 

過去に戻った主人公が若き日の親父、主人公を妊娠した母親と出会い半年後に自分が生まれるということがわかります。

 

主人公は若き日の親父とコンビを組まされマジックショーに出演。売れっ子になっていきます。

そんな折り、妊娠していた母親に病気が発覚。母親の命を取るかお腹の中の子供の命取るか?という展開になっていきます。まぁ産むことは確定路線なんですけど。

 

 

感想は普通に泣きました。いい映画です。

劇中で3回くらい泣きそうになり母親に未来の自分のこと、母親への想いを語るシーンで泣きました。その前の息子と親父の喧嘩も涙腺に。

産まれてきた子供=クソな人生を歩むことになる自分とわかっている主人公はそんな自分と引き換えに命を落とすことになる母に生きてもらいたいので親父に子供は諦めろと言ったところをぶっ飛ばされるというくだりです。この映画を観る側のクソ息子(娘)指数、親不孝度が高ければ高いほど感情移入レベルもアップしますのでそれに比例して泣ける、というシーンの筆頭かと思います。

 

ただ欲を言えばもっと絵作りというか背中で語る的な感じでいって欲しかったという気持ちはあります。

邦画や日本のドラマでやりがち壮大な泣け泣けBGMや冗長な演出に若干没入感を削がれてしまったのが残念です。

 

残念と言えばラストですね。ちょっと締まらなかったかなと。それまでが良かっただけに立つ鳥跡を濁してしまった感を相対的に感じてしまいこの点も残念でした。終わりよければ全て良しの逆なだけに。

 

とは言え、泣かせてもらいましたし、生きることに疲れている人、諦めようとしている人、親は生きているけど疎遠な人等に見てほしい映画だと思いました。

 

【映画感想】ジェイソン・ボーン(2016)

2016年。

マット・デイモン主演。

いわゆるボーンシリーズの続編のようです。

 

一応ボーン3部作は見ています(ジェレミー・レナーのレガシーは見てません)。

ただ、内容はおぼろげにしか覚えていません。アイデンティティは独特の緊迫感のなか記憶を取り戻しつつ手がかりを探っていくというのが面白くて主人公無双なのも良かった記憶がありますが、そういうのは今作にはなかったかなぁと。

 

ストーリーはまずボーンが常に狙われ追われています。追っているのはCIAのおえらいさんのトミー・リー・ジョーンズとそこに属しつつも個人的にボーンに恨みがあるヴァンサン・カッセルです。ボーンという存在が組織の根幹を揺るがす存在なのでこっそり消そうとしているという感じです。あとは組織に協力していたグーグルの社長的な人がいつ秘密を暴露するかわからないという状況なのでこっちも狙っています。

 

THEヒロイン的な存在はいませんが、敵組織に属しつつも成り上がりのためにボーンに協力的な姿勢を見せる野心的な女性がいますが、ラブな雰囲気には一切なりません。なので硬派な印象を受ける作品です。

 

過去作は見ていなくてもそれなりに楽しめそうですが見ているとより楽しめそうな気もします。

 

感想は、可もなく不可もなくといったところでしょうか。おそらく過去のボーンシリーズと比較すると見劣りせざるを得ないという出来と評価する人が少なくなさそうですが、一つのアクション映画としてみると及第点といったところでしょうか。

 

最後のカーチェイスのむちゃくちゃぶりが印象に残りました。大量の車を破壊しまくったりカジノに突っ込んで走り続けたりと過剰すぎる大惨事っぷりが笑えます。

 

残念なのはカメラワークですかね。ラストの肉弾戦もそうですが全体的にカメラがゆらゆらしていて視覚的に疲れます。

 

思ったより悪くはないけど偉大なシリーズ過去作との比較、名作アクションと比較すると流石に落ちるなぁという感じの作品でした。

 

余談ですがマット・デイモントミー・リー・ジョーンズもハーバード卒だそうです。

【映画感想】善き人に悪魔は訪れる(2014)

2014年。

 

5年ムショに入っている囚人が主人公。仮釈が却下され護送中に運転手等を殺害して逃走。自分が服役中に男作って裏切った恋人を殺し、とある家にエンストを装って入り込みます。そして悲劇が・・・その家のママは子どもたちを守り無事犯人から逃げられるのか?という流れです。

 

まず90分とコンパクトなのでサクっと見れます。

さらに登場人物も少なめでシンプル系なので頭を使わないでも見れます。

 

ただ家に入り込んでから事が動きだすまで若干テンポ悪くダレたという印象です。そこからはドメスティックホラーの様相を呈してきてやっと本番となります。

ただ演出的には前にどこかで見たようなこれ系のストーリー展開なので目新しさがありません。

 

おっと思ったのは、犯人を裏切った恋人と、入り込んだ家の妻の夫が浮気関係にあったということでした。終盤、ママが大ピンチに陥っているところに僥倖!と言わんばかりに殺害された恋人のケータイにかかってきた電話に出たら、なぜか自分の夫→あ、そういうことか!と思わせる一連の流れはちょっと見事だなと思っちゃいました。でも他はぱっとせず(ママが(頭いいであることが期待される)検事設定とかもあまり活かされてなく)B級という感じでした。

【映画感想】オレの獲物はビンラディン(2016)

2016年。

ニコラス・ケイジ主演。

 

実話ベース。

実際の人物をモデルにした映画です。

主人公はビンラディンを捕まえようとしている一般人です。

 

最後にご本人がちょろっと出てきますが、そのちょろっと出てきた映像でも本人がやべーやつだということがわかります。それくらい魅力的な人物なのかもしれません。

 

そんな人物をニコラス・ケイジが演じているわけですが、今まで見た彼の主演映画の中で一番アホな演技をしていました。

めっちゃコメディーで吹き替えの大塚明夫さんも随分はっちゃけられています。それもまた見どころかもしれません。

 

キャラでは個人的にヒロインポジのおばちゃんを演じていたウェンディ・マクレンドン=コービーという女優さんが魅力的に見えました。当方熟女好きというわけでもないんですが。

 

現実と妄想の境目があやふやな世界観で神様なんかが普通に登場しますのでファンタジー映画っぽいです。パキスタンでひと悶着起こす下りの町並みはアラジンとかレイダース(インディジョンズ1)を思い出しました。個人的に絵的に好きなんですよねアラビアンな街での逃走劇とか。

 

全体的にはまぁ暇つぶしかなというクラスの映画です。逆に肩をはらずにながら見で軽く見れるため集中力をあまり必要としないので敷居は低いかと。

血生臭さとかは無いのである意味ご家族で安心して見られるかと思います。