映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】メン・イン・キャット(2016)

2016年。

ケビン・スペイシー主演。

 

若い妻と孫のような年齢の子供を持つ大企業のCEOが主人公。

ケビン・スペイシーが演じています。

他に前妻との間に産まれた28歳の息子がいて、前妻は今も家にご飯食べにきたりと別れてはいますが交流があります。息子はいいやつです。

 

会社では問題が持ち上がっています。建設中の自社ビルの高さをライバル企業と競い合っていてどっちが高いかで揉めたり、嫌な部下が会社を狙っていたりします。息子は後にこいつに会社を売られないように奔走することになります。

 

ある日娘のために不思議なペットショップで猫を買う主人公。部下に呼び出され建設中のビルの屋上に呼び出された時に雷が落ち真っ逆さまに落下して植物人間みたいな状態になってしまいます。

 

目覚めた時に主人公は猫の姿になっていました・・・さてどうなるか?という流れです。

 

 

感想は、なんかこうもっとなんとかならなかったのか・・・というようなものです。

なんというか全体的に上っ面感が色濃く、子供だましという印象を受けてしまいました。

あと、こうなったらもっと盛り上がりそうみたいな漠然とした期待感をよくスルーする映画でもあり、いまいち盛り上がらないというか感情が突き抜けるポイントにも欠ける印象です。かゆいところに手が届かないというもどかしさもあり微妙にモヤつきます。

 

ドラゴンボールのように命が軽いというのもなんだかなーと。最後に息子がダイビングした時に一緒に落下していく猫に対して助けようとする素振りがないのも上っ面感の一例を表しているという穿った見方もしてしまいます。

 

というか意識不明で(いつ死ぬかわからない)入院しているケビン・スペイシーの元に家族が日常の中でお見舞いに行くシーンがあまりなく夫があんな状態なのに日常をそれなりにエンジョイしている妻に対してもう~んという気持ちが。湿っぽさに欠けます。普段は気丈に振る舞っているけど夜な夜な枕を濡らす的なわかりやすいシーンがないためかもうちょっと心配しようよ・・・というのも思っちゃいました。いくらコメディーだとしても。

 

最後の解決が雑というのもマイナスポイントですね。もうひと工夫ほしいです。それがあれば解決に対して納得感が出た気がします。

 

とは言え、それは自分でも過剰に勘ぐりすぎだというのも自覚しています。なので、大部分の人にはよく動く猫のCGは楽しく、それなりに楽しめる作品なんじゃないかと思います。

ファミリー向けでお子様との鑑賞もおすすめできそうです。

【映画感想】クロッシング(2009)

2009年。

出演者はリチャード・ギアイーサン・ホークドン・チードルウェズリー・スナイプスと出演者はなかなか豪華です。

 

メインはギア、ホーク、チードルの3人。いずれも警官です。

初老の引退間際のやる気の無い警官役をギア、家族の体調を回復させるために引っ越しが必要、でもカネがない比較的若い警官をホーク、悪い組織に潜入捜査、でもボス(スナイプス)には大変な恩義を感じているという警官をチードルが演じています。

 

この3人は全く接点がなく終盤まで交互に3人の物語が展開され、運命に導かれるように最後に一つの場所に集まるという感じになっています。

 

お三方の行き着く先は悪の巣窟の公営住宅

好奇心&失われていた警官の血をふり絞るギア、カネに頭が汚染されてしまったホーク、親友を殺されてプッツンしたチードルが悪の巣窟に向かいます。

さてどうなるか?というような流れです。

 

 

感想は、素材を余り活かすことが出来なかった映画、というものです。

終盤まで割と丁寧に描かれていてなかなか好印象だっただけにクライマックスで爆発できなかったというのはどうにも消化不良を感じざるを得ません。クロッシングというわりにはクロスしてスルーといった感じで3人は直接出会わずそれぞれの目的を達成したり失敗して命を落としたりします。

なのでえ?ちょっと近づいただけじゃんと思ってしまいました。

 

ギアのパートのボス戦で相手を結束バンドで絞め殺すという妙技が見れたのは意外な収穫でした。今まで見た記憶がない殺し方だったので。

 

なんか惜しいな・・・という映画でした。

【映画感想】レジェンド/光と闇の伝説(1985)

1985年。

トム・クルーズ主演。

リドリー・スコット監督のロード・オブ・ザ・リングのような世界観のコテコテのファンタジー映画です。

 

魔王の手下がユニコーンに呪いをかけて角を奪った結果夜しか無い世界になります。魔王たちは陽の光に弱い設定なのでこのほうが都合が良いのです。

 

イケメンと愉快な仲間たちで冒険したり、途中でヒロインが魔王の呪いにかかって魔女みたいな姿になったり王道ファンタジーが繰り広げられます。

 

この映画を最初見て1985年の映画だとは思いませんでした。映像は(演出的に)きれいで思わず目を引くものがあります。ヒロインの女性も美しいです。

 

ストーリーはどちらかというと子供向けのためファミリーで見られると思います。

【映画感想】ストーカー(2002)

2002年。

ロビン・ウィリアムズ主演。

 

スーパーの写真の現像を担当する部門の店員のお話。

とある家族がお気に入り。夫、妻、息子で表向きは絵に描いたような幸せな家族。

余分に現像して自宅の壁一面にその家族の写真を飾るというGTOのテッシーみたいなことをしています。

 

前半はこの店員のキモさが度々描写されますが中々いい感じに描写されていると思いました。前半は動的なことはせずに静的な範疇にとどまっています。とはいえ、随所に他人との距離のとり方いかれてる感が垣間見えてちょっと引いてしまいました。

 

物語が動くのは後半、不正がバレ、スーパーはクビ、絵に描いたような家族だと思って疑わなかったのにお父さんが隠れて浮気をしていたことが発覚してからプッツンして物語が動き始める・・・という感じです。

 

 

感想はキモくて切ない、です。

エピローグ的な部分(冒頭部に戻る)で彼の人格形成に至る部分が明らかにされ少し同情はしましたが、彼の妄想の中の写真が最後に出てきたときに切なさよりもキモさの方に軍配が上がりました。

夫、妻、子供、ストーカーのおっさんが写っている写真です。

普通、夫のポジションに俺はなる!みたいなのが常人だと思うんですけど、夫込みで自分もその一員になりたいなという発想が普通じゃなくて怖いです。

 

主演のロビンの演技もまたよくキモい人物を好演していました。2014年にお亡くなりになってしまいましたが、生きてもっと活躍してほしかったですね。惜しい人をなくしました。

 

ただ終盤の不倫先のホテルに忍び込んだあたりから主人公の行動に対して理解不能気味になってきてちょっとついていけず(感情移入が間に合わず?)置いてけぼりをくらいながら事が終わってしまったのが残念でした。それまでは比較的ゆっくり丁寧にキモい思考の人物を描写してついていけてただけに惜しいなと思いました。

 

過去に虐待を受け人格に支障をきたし、普通の人が思い描く幸せを享受できなかった人がこじらせた結果を描いているためか見終わった後は非常にどんよりとした気分になり、思わずため息をこぼしてしまいました。

 

 

【映画感想】ジャッカル(1997)

1997年。

ブルース・ウィリスリチャード・ギア

 

殺し屋ジャッカル(ブルース・ウィリス)がテロを企んでいるという情報をキャッチ。

刑務所に入っていたジャッカルをよく知る男(リチャード・ギア)を檻から出し捜査本部の一員(内密)にしてジャッカルのテロを阻止するためにがんばる、という流れです。

ウィリスが悪役、ギアが追い詰める側のポジションです。

 

感想はまぁまぁという感じです。

ウィリスの武器準備パートがやや冗長だったかもしれません。あと大統領夫人を狙うにしてもハイテクな武器であんな周りくどいことしなくても普通に建物の屋上とかからライフルで狙撃すればいいじゃんとか思っちゃいました。

 

最後、ギアが絶体絶命の時に特に伏線もなく元恋人がひょこっと現れてピンチを救うという展開はちょっと唐突・・・と思いましたけど全体的にはそれなりに楽しめました。

大統領夫人を救った上司的ポジションのおっさんとの最後のやり取りはよかったです。このおっさんが夫人を凶弾から救うというエピソードが途中であったがためギアを最後に逃がす大義名分にもなっています。

 

2大スター共演ということなのでもっと何かほしかった気がしますが、スター共演系はストーリーがおざなりになることも少なくないため、まぁしょうがないかという感じです。

【映画感想】トゥームレイダー2(2003)

2003年。

アンジェリーナ・ジョリー主演、トゥームレイダーの続編。

 

今回は元カレが出てきます。前作イケメンポジションはダニエル・クレイグでしたが今回はジェラルド・バトラー

 

ストーリーは宝のキーアイテムの敵対組織と奪い合いをして最終的にアフリカに。そこでパンドラの箱的な最終お宝を巡る攻防が繰り広げられるという流れです。

 

個人的には前作よりもストーリーはすっと入ってきました。導入的な尺が必要な1よりも2のほうがこの映画に限らずシリーズ物だとしっくりきますね。キャラに愛着も出ますし。

主人公ララは今回お宝探しというよりかは宝を奪われることを阻止する地球防衛的なことを目的としていることになんとなく物足りなさを感じました。

 

全体的には今回も普通かなと言う感じです。ジェラルド・バトラーは君は愛する俺のこと撃てないよね?みたいなマウントがフリにしか見えず最後の展開は予想通りに。そのためか見た後に爽快感は残念ながらありません。申し訳程度に最後に湿ってしまった空気を執事とPC担当で中和させようとはしていましたが。

 

悪くはないけどパッともしないアクション映画という感じでしたね。

【映画感想】トゥームレイダー(2001)

2001年。

アンジェリーナ・ジョリー主演。

 

グラマラスでお転婆なお嬢様ララクロフトをアンジーが演じています。

アンジーと愉快な仲間たちという具合にアンジーありき感をびしびし感じます。

 

劇中にも登場してタイトルにもなっているトゥームレイダーというのはよくわかりませんが、映画自体は女性版インディージョーンズ+ガンアクションといった感じでしょうか。

 

ゲームが原作のためかそれ故の先入観のためなのか全体的にゲームっぽいです。ゲームはやったことないんですが、考古学ファンタジーという感じなんでしょうかね。原作のララクロフトは知りませんが、アンジーはハマっていました。

ゲームが原作といえばヒットマンは割と良かった気がします。ヒットマンやったことないですが。

 

映像的にはややCGがしょぼい気がします。ロード・オブ・ザ・リングなんかと比べると特に。エフェクトに違和感を感じる箇所がありました。

 

ストーリーは正直全体的に普通で先が気になるとかは特にありませんでした。最後は時間が巻き戻ったりとよくわかりませんでしたがここで以前この映画を見たことを思い出した。ものの見事に忘れていましたが。

 

原作を知っている人はもっと楽しめたのかなぁ?と思いました。