映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014)

2014年。

コナン映画。

 

沖矢昴とか世良真純がすでにいる時代のコナン映画。

 

スカイツリー(劇中ではベルツリーという名称)や浅草近辺が舞台。ツリー内で男が撃たれる事件が発生。それから次々と連続狙撃事件が。容疑者はアメリカの凄腕スナイパー。しかし犯人は別の真犯人によって殺害。さて真犯人は誰なのか?という感じです。

 

劇場版コナンということでやっぱりやりすぎです。天国へのカウントダウンあたりからこうなので今に始まったことじゃありませんが、やっぱりはっちゃけすぎだなぁというのがまずあります。

 

とはいえ、そんな中にも伏線が大量に張られていて構成はさすがです(探偵バッジのモスキート音とか花火ボールとか)。ただ、犯人がパッとしないというのも劇場版恒例。犯人は誰かについての驚きは残念ながらありません。というか今回真犯人の人は前半にちょろっとしか出てきません。ここでトイレに行っちゃったら終盤のお披露目で誰これ?ってなりそうです。

 

普通に面白いですが、めちゃめちゃ面白いというわけでもないまぁまぁのコナン映画という感じです。

 

【映画感想】デアデビル(2003)

2003年。

ベン・アフレック主演。

マーベル映画。

 

幼少期に視力と唯一の肉親、父親を失った男が成長。昼間は盲目の弁護士、夜は必殺仕事人へと姿を変えて、法的な力では裁けない悪人に天誅を下すということを日常的に行っています。

 

そんな彼ですが、1人の女性に一目惚れ的なものをして、くっつきますが、その女性の父親の命が奪われてしまいます。ハゲの忍者のような殺し屋です。

しかしそいつはあくまでラスボスに雇われた男に過ぎず・・・さてどうなるか?という感じです。

 

 

感想は普通に良かったんじゃないかと思います。アクションヒーローものとして普通に楽しめました。コリン・ファレルがいい味出してました。

ただ振り返ってみると全体的に雑な印象も。エレクトラ関連で若干の物足りなさを感じます。

他に仲間の神父とかいますがもうちょっと掘り下げてほしかったかも。弁護士の同僚くらいには。ラストの記事にしなかった記者のおっさんといい端役のセンスは割と好きです。

あと、水滴で恋人の顔や敵の形を感知する演出は良さげでした。

 

レビューを見てみると点数は低めだったんですが、そんなに低いか?と思った作品でした。

【映画感想】ティファニーで朝食を(1961)

1961年。

オードリー・ヘップバーン主演。

 

玉の輿狙いのパパ活娘みたいな女性が主人公。劇中で複数の男を振り回し、男の金で生活しているような女性です。

それどころか万引したり、ヤーさんとつながりがあったり、名前変えまくったりと思った以上にやべー女です。

 

そんな彼女にも過去があって、多くの子供の母親でもありました(生みの親ではない)。生みの親ではないとは言え旦那もいて子沢山なためこの人一体何歳なんだろう?と最後までそこが気になりました。

 

 

そんな彼女が売れない若い男性作家と出会い変わっていくというような感じです。

 

 

なんとなく松嶋菜々子のドラマ『やまとなでしこ』っぽい雰囲気です。私と比較して性別も人生観も真逆な人物が主人公というため感情移入は難しかったです。

随所に彼女の心の底を読み解く演出が仕掛けられていましたが、残念ながら消化には至らず、どこかモヤモヤした気持ちが残りました。

 

ストーリー自体はそんなにつまらなくなく、最後まで見ることができました。同じアパートに住んでいるクレーマーのおっさんが印象に残りました。

 

 

【映画感想】エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014)

2014年。

エクスペンダブルズ第3弾。

 

ストーリーはいつも通りと言った感じです。

殺したと思っていたやつが実は生きていてそいつを捕まえるために奔走。その過程で仲間を失いかけ、新しいメンバー集めを開始するスタローン。若い連中を中心にヘッドハンティング。しかし敵に捕まってしまいます。そこで元祖メンバーたちが立ち上がり・・・という流れです。

 

 

今回はメル・ギブソンハリソン・フォードという大物が参戦します。

 

しかし、一番印象に残ったのはアントニオ・バンデラスでした。エクスペンダブルズ3はバンデラスが活躍するという話は聞いていたんですが、斜め上の役柄で驚きました。

 

水戸黄門で言うところのうっかり八兵衛みたいな三枚目役でめちゃめちゃ斬新です。というのもバンデラスは超大物というわけではありませんが、普通にアクション映画で主演や2番手を長年やってきましたし、いわばキムタク的な印象を持っていました。そんな彼のイメージとは真逆のTHE三枚目なキャラを演じている彼が画面上でやたら目立っていて逆に他メンの影が薄くなっていました。そういう意味で主役をある意味食っていたと言えるかもしれません。というわけで三枚目バンデラスはかなりの見どころですね。

 

ストーリー展開は微妙で正直マンネリ感はあります。最後はやっぱり肉弾戦、2でのヴァンダムと丸かぶりしていてイマイチ盛り上がりませんでした。

 

とにかくバンデラスの三枚目演技が見どころ、そんな感じの大物スター共演映画でした。

【映画感想】ディスクロージャー(1994)

1994年。

マイケル・ダグラスデミ・ムーア

 

舞台はコンピューター関連企業。1人の優秀な社員が主人公。マイケル・ダグラスが演じています。妻は弁護士、娘にも恵まれ家族中は良好。昇進も約束され、幸せの絶頂でした。しかしそこに10年前の元カノである悪女デミ・ムーアにセクハラトラップを仕掛けられて窮地に立たされます。

しかし差出人不明の見えない助っ人のメールによって次第に劣勢な状況を好転させていく・・・という流れです。

 

 

感想はまず、時代が古いなぁというのがあります。高性能なCDドライブが云々言っている時代。モニターもCRTですし、出てくる用語にも懐かしさを感じます。ガジェット的な面でもDVDやUSBメモリもまだ出てこないような時代です。

そんな時代に作られた映画なんですが、コンピューターを使った演出はめっちゃ頑張っています。

 

正直拙いにも程があるというレベルなんですがどうしても入れ込みたいというのが伝わってくるシーンが後半に用意されています。思わず苦笑してしまいましたが、ウケ狙いで挿入したシーンではないことは伝わってきます。

 

ストーリー面ではハニトラにやられた男性が無実を晴らすために奔走するというもので、セクハラがひとつのテーマになっているため生々しい会話が飛び交いますので親子での視聴は厳しいでしょう。

 

展開的には決定的な証拠により最悪の窮地を脱するものの完璧には勝っていないという状況。そこから完全勝利へと繋がっていくという逆転要素があるため爽快感はあります。

 

映像面がしょぼかったためストーリーにも余り期待はしていなかったんですが、ラストに助っ人の正体がそれとなく明かされ、その人物の別の思惑も明らかになりそれがなるほどと思わせるものだったので、脚本いいなと素直に思いました。

 

意外と良かったです。

【映画感想】STAND BY ME ドラえもん 2(2020)

2020年。

ドラえもんの3DCG映画第2弾。

 

 

ストーリーはテストで0点取ってママに叱られてドラえもんに愚痴っていた時、ふと幼稚園の時に逝去したおばあちゃんを思い出すのび太

いても立ってもいられなくなってタイムマシンでおばあちゃんに会いに行くことに。

無事ちょっと成長した自分の姿をおばあちゃんに見せることに成功します。

 

それからタイムマシンで未来の世界に行きます。

時間軸はのび太としずかちゃんの結婚式当日です。

これから披露宴だというのに大人のび太は一向に来る気配を見せません。

 

代わりに少年のび太がタイムふろしきで大人の姿になって一時的にしのぎます。

これから挨拶という時に袋小路となり一旦式場から退散。

 

しかしここで問題が発生。なんとタイムマシンが盗まれました。

犯人は大人のび太

逃げ出した大人のび太は現在にいました。

彼は自信のなさからマリッジブルーに陥っていました。

 

大人のび太のたっての希望で大人のび太は魂を入れ替えるマシンで少年のび太と入れ替わります。

 

途中で不良たちに絡まれて大ピンチに。

 

ここでさらなる問題が発生。

なんと魂を入れ替わるマシンには欠陥があることが判明し、1時間以内に戻らないと入れ替わった双方の記憶が失われてしまうということになりのび太ドラえもんは少年の姿の大人のび太を探すことに。

 

なんとか見つけるも、1時間経過し、時既に遅し・・・

さてどうなるか?

という流れです。

 

 

 

公開当時、お涙頂戴的な意味で酷評されていた覚えがある作品です。

しかし実際に見ると思ったより悪くはありません。

ごちゃごちゃしていますが伏線の貼り方は意外とトリッキーですし、メインとなる魂を入れ替えるという道具もストーリー全体を通して有効に使われています。ストーリーも主だった中だるみもなく進んでいきます。

 

ただ後半双方ののび太の記憶が失われていくのをどうにかしないといけないという一つの盛り上がりどころが思ったより盛り上がらずなんか冗長だな・・・と思ってしまいました。

 

終盤の結婚式パートも及第点で悪くありません。正直ここで終わっても良かったのではと思いました。

というのも、それからおばあちゃんを過去から連れてきておとなになったのび太の結婚式を見守らせるというエピソードがあり、そこからおばあちゃんの生きている時代に戻って序盤と同じくのび太とおばあちゃんのやり取りを描き、おばあちゃ~ん(泣)となります。

そしてそこから後日談的な締めのパートが。

正直ここは蛇足というか「おばあちゃんはもうお腹いっぱい」という気持ちになりました。そういうのもあってなんか締まらなかったなぁとスタッフロール中に思いました。

 

ちなみにスタンド・バイ・ミードラえもん1を見ていなくても楽しめます。劇中にちょっとだけ1のシーンが出てきて多少の関連性はありますが一つの独立したストーリーなので全く問題なしです。

 

公開当時あっちこっちで酷評されていて全く期待していなかったんですけど、思ったより悪くなくそれなりに楽しめる作品でした。

 

【映画感想】ギャングスターズ 明日へのタッチダウン(2006)

2006年。

ロック様主演。

 

少年院の悪ガキたちをアメフトで更生させる映画です。

 

日本で言うところのルーキーズですね。野球とアメフトという違いはありますが。ただ銃社会アメリカが舞台ですので人死が出るのが日常茶飯事なので日本の不良同士の喧嘩よりもシビアです。

 

地域ごとに縄張りがあって、基本的に身内以外は敵みたいな中、同じ少年院に違う地域の不良たちが入れられ度々トラブルが起きています。

 

そういう状況下でロック様がコーチとなり不良たちを更生に導いていく・・・んですがそうはうまくはいかず・・・という流れです。

 

 

感想は普通にいい映画でした。

基本的に王道のスポ根で胸熱な展開の連続なので普通におもしろいです。涙を誘うシーン、いがみ合っている味方同士が試合を経てハイタッチしたり、敵のスパイに試合中に襲撃されて仲間が凶弾に倒れる等の驚きの展開もありつつ、最初にボロ負けした相手との対戦がクライマックスに用意されています。

 

最後はもう最高ですね。まさにスラダンの山王戦がそこにありました。一度負けた相手へのリベンジという点では陵南戦なんですが、試合内容は山王戦のように胸あつ。正直アメフトのルールはちっともわかりませんが、それでも普通に空気感やエネルギーに圧倒されて勢いで楽しんでいる自分がいました。最後にジュニアという最初の方で試合に出られずにベンチ入りしたムードメーカーなメンバーがいてそいつが最後の最後秘密兵器で出てくるところは思わず鳥肌が立ちました。こういうジャンプで連載されているスポーツ漫画みたいな展開はベタですが最高ですね。

試合の行方、その後もスラダンそのままでもうこれスラダンやん!と思わず突っ込んでしまいました。

 

エピローグではその後のメンバーたちの様子が明かされます。無事に更生できた子もいれば、そうでない子もいる、中には銃で撃たれて命を落としてしまった子も・・・そこはリアルだなぁと思いました。

 

THE王道と言った更生系スポーツ映画でしたが、満足度はとても高かったです。