人を見てくれで判断する王様が野獣に変えられてしまった話。
皮肉なものです。人を見てくれで判断したがために人に見てくれで判断されるような存在として行きていくことになってしまったんですから。
しかし魔女もちゃんとした心を取り戻せばもとに戻してあげる(ただ期限付きだけど)という温情もあります。
初めて観ました。
正直ディズニー映画は全然見たことがありません。もちろんアラジンとかは知っていますが、よく考えたら通しでみたことはありませんでした。
最初の方はいきなり物語の登場人物が踊りながら歌いだしたりというあまり好みじゃないミュージカル映画のようなノリに面食らってこれは失敗したかも・・・と思いつつも観ていました。
しかし観ていくうちにコミカルなキャラやかわいい動き、それにシンプルでわかりやすいんだけど人間の心に直接訴えてくるようなストーリーにだんだん引き込まれていき、美女と野獣で一番有名だと思われる二人がダンスするシーンまで来たときには結構物語の世界に入っていました。
ストーリー自体はすごいシンプルですので展開は丸わかりです。ああ、この後この邪悪な人間に襲われてピンチになるんでしょ、そして最終的にもとに戻ってヒロインと結婚してめでたしめでたしなんでしょ?ともちろん想像は出来ているわけです。
本心としてもその予想を裏切って・・・みたいな展開を期待することは毛頭なく、最後まで予想通りに予定調和で進んでほしいと願いながら見ています。
それでいいんです。奇をてらって冒険して物語のテーマがちぐはぐになってしまってはどんでん返しの意味はありません。そういうのは邪魔です。
もちろんそれは杞憂に終わり、予想通りの後半の展開とエンディング。
普通に泣きそうになりました。
ありがとうディズニー、こんな素晴らしい作品を夜に送り出してくれて。
人類普遍の宝。今に限らず将来生まれてくるであろうすべての子供に見せてあげたい名作でした。
実は金曜ロードショーで見たんですけど、この映画は短すぎるのか尺が余っていました。その余った20分程度の尺を利用して、アニメ版と実写版の比較をやっていました。これまた驚きました。
城の中で食事を振る舞われるシーンと野獣と美女のダンスシーンの二つをやっていたんですけど、前者はすごかった。
構図は同じなんですけど、実写もかなりワクワクしました。今のCGの技術にびっくり仰天しました。CGでここまで人の心を動かせるのかと感動しました。
つぎにアラジンの比較もやっていたんですけど、こちらは更にすごい。ジーニーとアラジンが踊るシーンはこれまた感動で涙を流しそうになりました。本当に今の映像技術はすごいですね。CG黎明期はチープな感じでしたが、今は実写と完全に違和感なく融合していて現実なのかCGなのか一見してわからないレベルになりました。
そしてその技術とディズニーの世界の親和性が高い。
話はそれましたが、美女と野獣は普通に良い映画でした。おっさんが見ても。