映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】マリオネット・ゲーム

 

この映画はラストのネタバラシに気づくか気づかないかで多少評価が違ってくる映画だと思います。

 

鋭い人は途中で気づいて駄作認定するかもしれません。私自身は鈍い方でオチは全く気づきませんでした。ドッキリにかかりやすいタイプなのでしょうね。

よくよく考えると道中に不自然なところがいっぱいありました。ただそれを覆い隠す演出にまんまとごまかされてしまいました。でも騙されたほうが面白いので騙されたほうが得です。

 

その自然さや違和感についても細かいことは気にせず「フィクションだから」補正が働いて私自身も無意識で脚本に丸め込まれようとしていたのかもしれません。

 

誘拐が始まるまでは退屈でしたが何気に伏線だったようにも思えます。誘拐が始まってからは桔槹スピィーディーな展開。でもいまいちブロスナンが何を目的としているのかがピンときません。いやこれはいいんです。それが気になるからオチが知りたいという欲求になりますし。

 

問題はオチですね。黒幕の存在に全く気づかなかった私ですけど、流石に「え~!?」って思わず叫んじゃいました。随分回りくどいことをしたなと。

現実離れしてなんじゃそらってなりましたが、そこまで至るまでは結構楽しめたので個人的にはまぁまぁ楽しめました。

終盤夫婦二人だけの車内で発揮する主人公のクズっぷりが見どころ。オチに気づいていない私は車中に盗聴器が仕掛けられていて…主人公の発言次第で子供の命が云々というようないらぬ最悪の展開を覚悟しました。

 

全編通して誰も死ぬことはありません。また、ド派手なアクションシーンも皆無ですがハリウッドはそういう方向に持っていく作品が多く見慣れているため逆に新鮮味はあります。

 

ただ、あの夫婦の後日談が知りたい所ですね。子供もいるしどういう選択をするのかが気になりました。そこがなかったのが残念。