1993年公開。ウーピー・ゴールドバーグ主演。
愛のない体だけの関係の恋人に酒、ベッドの下の食べかけのピザ、タバコ・・・CMで有名でお金にも困っていない・・・だけどどこかぽっかり空間が空いているというような白人のカーセールスマン。
主人公じゃないけれど黒人女性と出会い、その空間を埋める物が出来てからの彼の変貌の演出がいいですね。
みるみる内に幸福に包まれていき、毎朝日課だった酒を排水口に捨て、ウーピーが運ばれた病院ではタバコを捨て、最後には形だけの恋人ともオサラバして父親として生まれ変わろうとするプロセスが描かれています。
途中で寿司屋に行ったり。お約束のわさびを直に塊で食って悶絶するというシーンも。
終盤、3人でうまくまとまってくれと思いながら見ていましたが、父親でないことが判明して見てる側も残念!しかしよくよく考えるとそりゃそうかとも思う納得がそこにはあります。
最後どうなるんだ?と思いきや完璧なラストを提供してくれました。これから素敵な家族になっていく未来を期待します。
シモネタ系のコメディー映画かと思いきや家族になりたいけどなれない親子三人の葛藤がそれとなく演出されていました。娘さんの本当の気持ちが終盤で明らかになります。父親として愛していたと。ラストシーンは目頭が熱くなりました。
初めて鑑賞しましたが心に残るいい映画。
オープニングとエンディングの歌もソウルフルでいい感じ。
ただ、話がめちゃくちゃと感じる人もいるでしょうね。
私は素直にこういう家族のカタチもありだなと思えたので白人がここまで入れ込むのはやや無理やりかもと思いつつも素直に受け入れました。
前半は精子バンクの会社でアダルトビデオ(声だけ)をウィル・スミスを見るシーンがあったりと家族で見るのは微妙なところですが家族で見てもらいたい映画ですね。
それにしてもラブシーンで大笑いしたのは映画を観ていて初めてでした。