映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ヒットマン (2007)

2007年公開。もともとゲームで発売されたヒットマンの映画版。

ティモシー・オリファント主演。

 

主人公は47という番号が名前です。

暗殺のプロのようで子供の頃から英才教育を受け続けてきた連中の中でも最も優れた才能を持つヒットマンという設定だと感じました。

 

全く俗っぽくなくチャラ男の真逆という感じの性格のようでシャイというか奥手というかなんというか対女性という点においての接触セオリーは学んでこなかったようでおそらく童貞でしょう。

頭はハゲですけど女性受けは良さそう。演じてるティモシー・オリファントとやらもイケメンですし。

その証拠に序盤からバーで女性に口説かれる47。

 

ロシア大統領のベリコフ暗殺を命じられた47。実行します。

風呂上がりにランニングいっちょでビジネスメールをやり取りするのがなんかちょっとおかしかったです。

 

ユーリ捜査官役でプリズン・ブレイクTバックことセオドア・バッグウェル役のロバート・ネッパーが出演しておりますが声優が若本規夫じゃなく残念でした。

 

ベリコフ暗殺の依頼人がベリコフ本人だったということになり47は嵌められてしまいます。ここからストーリーが動き出していくようです。そして政府や警察たちに追われる身になります。

爆発から逃れて階下の部屋の窓ガラスを割った時にその部屋にいた二人がヒットマンのゲームをやってる最中でした。

 

冒頭の刑事(マイケル)に拳銃を突きつけられるも川に飛び込んで逃げおおせます。

 

なぜベリコフを射殺したのに生きているのか?

 

 

ベリコフの愛人のニカ(オルガ・キュリレンコ)を連行する47。

ニカは47の狙撃したベリコフを替え玉だといいますが、47には本人だという確信がありました。

 

主人公と同じような(同郷の?)ハゲが47を付け回していますが撒きます。

その後も同郷ハゲがわらわらと出てきてフェイスオフのような演出から2丁拳銃の同郷ハゲガンバトルに。と思いきやるろうに剣心の四乃森蒼紫のような小太刀二刀流での戦いに。穴の穴に小太刀打ち込まれた人が一番かわいそうな気も。

 

その後のせまいところでの極狭状況下でのアクションも良いです。殺し方もまさかの首吊。戦いに使った小太刀は敵の死体とともに箱に詰めてネジ止め、後片付けも完璧。

 

ずっと追ってきた冒頭の刑事を撃つも止めはささず。それはオルガ・キュリレンコが止めたから。彼女に礼を言え というシーンはヒットマンらしくない感じがしました。

 

その後またニカをトランクに詰めんで逃走。ベリコフはニカをもののように扱い虐待して楽しんでいたらしい。そのことに対して47は何を感じたのか情のようなもの芽生えを感じました。

 

ハンツいっちょで部屋をウロウロするニカ。目のやり場に困り困惑する47。オルガ・キュリレンコ、いい脱ぎっぷりです。その後ニカに性的に襲われますが気絶させます(笑)。

 

ベリコフ弟との戦いのシーンも派手で迫力のあるもので良いです。ただ47が無双する一方でしたが。

帰宅後眠るニカに布団をかけてあげました。

 

翌朝ニカも47の出かけの支度をしてあげたりその後一緒に車に乗って話をしたりといい感じになります。

もうこのときには47が自分の意志があったように思います。

死ぬまでベリコフに追われるニカを救うために動いています。

ニカを守るためにベリコフをなんとしてでも暗殺するという強い意志を彼の瞳の奥から感じます。

 

ベリコフは影武者でネッパーとはグルだったようです。47は唯一影武者だと知っている人物だったので多くのヒットマンを雇っていたとのことです。

 

風呂場に漬けられて47に脅迫されてからのシーンがネッパー最大の見せ場。

「この人でなしぃ!」を若本ボイスでやってほしかったですね。

 

ラスト、ベリコフっぽい人を追い詰める47。

47はここでニカを引き合いに出して怒りを顕にします。

全てはニカのためという勢いです。

 

ヘリでの急襲シーン後、47は逮捕、連行されてしまいますが、エージェント・スミスの助力(これで貸し借りなし)により47は逃走します。

そして冒頭のマイケル刑事と47のシーンへ。

善人はどんな時人を殺そうと思う?のシーンに移ります。

47は昼間にニカを射殺しようとしていたハゲの死体を再利用して自分を今後追わないようにマイケルを脅迫します。いつでも家族を殺せるんだぞと脅して。

そしてニカは晴れやかな顔で自由の身になりました。

 

結局47は童貞を卒業することができなかったようです。47は恋人というよりかはあしながおじさんとか紫のバラの人とかタイガーマスク的な人でしたね。なんともクソ真面目なヒットマンでした。

 

しかしあの後に47とニカの後日談のような小話を追加しても蛇足でしょうし難しいですね。それはわかるんだけど、あの二人が普通に会話したらどうなるんだろうというのも気になります。

悪人は消え、守りたい人は救われたわけですからいいんですけどこれ以上要求するのは欲張りですかね。

 

アクションも凝っていてアクションゲーム出身なのによく出来ていたと思います。