映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】続・激突!カージャック (1974)

 

激突!は視聴済みです。

激突の続編でどんなもんかと思いましたけど、全然激突!っぽくないです。さらっと調べた所激突!がヒットしたからこういう邦題にしたらしく、内容は激突!とは車が出てくることくらいしか共通点がなく、全く別物の作品でした。

 

こういった続編ものはたいていコケる運命にあるし、タイトルからいかにもB級映画臭が漂ってくるのでハードルは低かったです。

しかし開けてみれば普通にいい映画でした。実話をもとにしたストーリー。時代背景がイメージできず中古車屋での戦闘前に警察車両縦隊を撒くまでパトカーが後ろに何台も続いて移動したり、ガス欠になって後ろの車が運んだりするところ等ほのぼのします。

誘拐した警官とも当初から随分フレンドリーでした。奥さんが人質の警官に寒いだろうからと毛布を差し入れたり、やっぱり妙にほのぼのするシーンが随所に挿入されています。

奇妙な仲良し三人組のロードムービーとさえ言えてしまう。テレビニュースを見た人たちのヒーローになったりと最後の最後に訪れるであろう悲劇の結末のフラグがビンビンに立っています。人質警官と奥さんの最後の方は昔懐かしの写真の見せっこをしたり・・・警官も情が移ってしまい、「罠」の存在を教えますが最後の最後はやっぱり・・・。

この感覚はクリント・イーストウッド監督のパーフェクトワールドでも覚えた感覚です。

でも奥さんが生き残り、後日談で子供を取り戻したというのは救いがありましたね。

 

夕日に照らされる川面での警官二人のシルエットとともに流れるエンドロールも印象的。

タイトルに騙されましたがいい映画でした。