映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ビッグ (1988)

1988年公開。

 

子供が一夜にして大人になってしまいます。その後の展開は現実離れしていますが細かいことを気にしちゃいけないですね。

おもちゃ会社にあっさり就職して、すぐに副社長になってしまいます。

見た目は大人だけど中身は子供。どこぞの名探偵みたいですが、子供ゆえにどんどんアイデアを出していきます。いままで泥に塗れた男関係だった女性が無垢な心をもつ主人公(中身は子供の大人です。しつこいですが)に惚れます。

主人公はどういう行動をとるのか気になりましたが、最終的に彼女の気持ちを受け入れます。子供っぽい振る舞いの中に彼女に対してむずむずする気持ちがトム・ハンクスの演技から私は感じ取りました。

やがて彼女の誘いを受け入れて童貞を捨てる(直接的な描写はないですけど)という展開は意外でした。でも13歳という設定なのでリアリティーはあるっちゃあります。

それからは立ち居振る舞いも大人になってバリバリ働きます。しかし彼女が主人公に惚れたポイントはだんだん薄くなっていきます。子供心を忘れてしまった子供になってしまったわけですが、友人から喝を入れられもとに戻りたいと願うようになります。しかし彼女のことも愛しています。

そういう状況でエンディングはどういうふうになるんだろうと思って観ていました。

いくらでも選択肢はあるでしょう。

このまま大人になって彼女と生きるとか彼女も願いが叶うマシンで子供になるとか、主人公だけもとに戻ってそのまま付き合うとか、いきなり10年経過して再会するとか。

しかしこの映画のエンディングはどれとも違っていました。ですので、どこか哀愁を感じさせるような終わり方でした。

 

印象に残ったのは社長と一緒にピアノを足で弾くシーン。これまでに見たことがないシーンでよかったです。見ていてほのぼの。思わずニヤニヤしてしまいました。

これまで観たことがないインパクトある映像がひとつあるだけでその映画には価値があります。

今回初見でしたけど楽しめました。