映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】マーキュリー・ライジング (1998)

1998年公開。

ブルース・ウィリス主演。

 

自閉症の少年が雑誌に掲載されていたパズルを問いてしまったことが原因で起こる悲劇。破られるはずのないセキュリティ暗号を開発したことで名声を手にしようとしたおえらいさんが黒幕です。部下が最終チェックのために試しに雑誌に掲載してみよう、どうせ解けないだろうという余計なことをしてしまったことがそもそもの発端になります。実際に解いてしまった自閉症の少年を黒幕が殺そうと付け狙われることになります。

この二人が余計なことをしなければ幸せだったかもしれません。暗号を解いた少年は存在せず全てがまるく収まっていたと思います。さらに言えば少年が暗号を解かなければ狙われることも両親を殺されることもありませんでした。

 

主人公のウィリスはもともとおとり捜査の名人でした。おとり捜査として銀行強盗のチームに潜入していましたが、無能上司の命令により少年を間接的に殺してしまったことがトラウマになっています。

どういうわけか子供至上主義者のような主人公のようです。なぜそうなったのかはわかりませんが子供に対して異常に守ってやると思う主人公のようです。なお、16ブロックのようになにかのクスリを常用している模様です。

 

そして起承転結の承の部分で自閉症の少年を守るということになります。しかし自閉症の少年なので普通の少年とは違います。全然言うことを聞かないしほったらかしにしておくと勝手にどこかに行ってしまうという「曲者」です。さらに表情が終始なく斜め上をむいているので可愛げもありません。なので正直見ていて「お荷物すぎ」と感じました。

でも普通の子供を守るというのだと100番煎じくらいになってしまうので差別化するためにそういう設定にしたのだと思います。少年の暗号を解く能力は度々使用する機会はありますがそれが役に立つこともありますが敵側に居場所を知らせることにもつながるためプラマイゼロみたいなところがあります。

 

最後は黒幕専属の殺し屋のうっかり見落としによりウィリス側が証拠を掴み割とあっさり黒幕とその部下を倒しちゃいます。

最後のシーンは救いがありますが、相変わらず少年側に愛想はありません。そういう病気なんで仕方ないですけどう~んという感じです。

匿ってくれた女性とのその後何もなかったんでしょうかね。少年は施設に行っていましたが。

 

ウィリスの演技や吹き替えの野沢那智さんはよかったです。