2008年の映画。
ラスベガスで実際に起きたブラックジャックのカードカウンティング事件をテーマにした映画。以前見たような気がしましたが気の所為かもしれません。なんとなくソーシャルネットワーク(2010)っぽい感じがします。ネタは違いますが。
もともと30万ドルというハーバード医学部の授業料のために大学のカードカウンティングチームに入った主人公。奨学金を受けられるのは一人だけで狭き門。それこそ「めまいのするような個性的な武勇伝がないといけない」と言われる。それは無理。という理由から。
カードカウンティングの指示役は主人公の大学の教授で単位をやるから来いと言われる。
天才的な主人公はめきめき頭角を表しラスベガスのカードカウンティングでは無敵に。そうこうしているうちに目標額に達してしまった。
しかし蜜の味が人格を変えていきやめることができなくなってしまった。そんな時ミスをし監督に怒られる。しかし監督はリスクを負っていないのに稼ぎの半分を持っていく。そんな体制から抜け出すために主人公は監督抜きで続けようとするも監督がカジノの監視部にチクリ捕まりボコられる。しかし監視部のボスにとある提案をされる。
主人公は天井裏に隠していた30万ドルを監督に取られ、単位の話もご破産になり大学を卒業できなくなってしまい全てを失う。
ここから主人公の復讐が始まる。
また監督のもとに戻りカードカウンティングをするもすぐに見つかり追い回される。監督は車に逃げ込むもチップも乗り込んだ車もトラップだった。監督は昔カジノで荒稼ぎしていたワル。ボスの身内の葬儀の時を見計らってカウンティングしまくって大勝ちして逃げたという因縁の相手だった。
監視部のボスはボコったときに主人公に監督をトラップに引っ掛けるよう提案をしたのであった。
しかしカジノで稼いだチップはすべて監視部のボスに没収されてしまう。しかし裏工作により主人公の単位の件は解決し無事大学を卒業することができることに。
最後はこの「めまいのするような個性的な武勇伝」であるカウンティング関連の大学生活を面接官に話し面接官はあっけにとられたような顔をしてENDという物語です。
最後に監督に復讐をするというのが自発的な理由からではなく監視部のボスにそそのかされてというのが爽快感に欠けると思いました。物語構造的に最後は無一文になってくれないと武勇伝を話して入学というのがバランスはいいと思います。ただバランスを崩してでも爽快感の方にもっと振ってほしかったなぁと個人的には思いました。
実際にこの事件をリアルで起こした人はアジア系のMIT生でこの映画にディーラー役でカメオ出演しています。実際にはチームじゃなく単独でやっていて監視部が調査に5年かかったということです。
結構面白かっただけにどこか物足りなさが残ったのが残念な佳作だと思いました。