2013年のSF映画です。
マット・デイモン主演。
2154年が舞台。
二分化された世界を描いています。
ひとつは地球です。もう一つはエリジウムという宇宙空間に存在する高度に技術進化した世界です。
医療ポッドに入れるだけでだいたいの難病は治ってしまうというような代物がある世界です。
エリジウムには選ばれた上級国民しか住めません。大部分の下級国民は地球に住んでいます。地球はマッドマックスとか北斗の拳のようなヒャッハー状態になっています。格差社会です。
主人公マッド・デイモンは地球の人です。労働施設で働いています。ところがある日ミスって大量の照射線を浴びて被爆して後5日しか生きられないことになります。
地球側にエリジウムに行ける技術を持つヒャッハーな人がいてその人に体を改造してもらいます。なぜ改造してもらったかというとそれが取引だからです。取引とは大企業のおえらいさんの脳とマット・デイモンの脳を接続して口座情報とかをダウンロードすることです。
うまくダウンロードに成功しますが暗号化されてました。これじゃどうしようもありません。
攻撃を受け負傷したデイモンを幼馴染の看護婦が救います。幼馴染には子供がいました。子供は難病でした。エリジウムの医療ポッドじゃないと治せません。
デイモンは自分の脳みそにダウンロードされた情報で取引し、3人でエリジウムに行くことになります。でも捕らわれてます。中で暴れて中枢に潜入するも捕まります。
ここで気になったのは技術屋のヒャッハーボスがしれっとエリジウムに潜入してるところです。セキュリティーガバガバです。いや通常時はセキュリティーはそれなりなんでしょうけど有事の際はてんでだめになるのかもしれません。
それから連れ去った敵がクーデタを起こしあっさりジョディ・フォスターは退場。
最後はクーデターの首謀者とバトルするという流れです。ラストバトルのシーンは場違いな桜があったのが印象的です。
デイモンは自分の命を救うためにエリジウムに来たのに幼馴染の子供を救うために自己犠牲になります。
デイモンが死ぬことでエリジウムは再起動し万人に開かれ格差は是正されめでたしめでたしとなります。
よくあるアクション映画です。SFとエリジウムという味をつけてコーティングしてありますが構造は普通のアクション映画。グラフィックもなかなかですが、未来世界を舞台にしたSF映画は設定にどうしても粗というか非現実感があり馴染めませんね。
体に装着したアーマーのデザインとか敵側に刀剣使いが出てきたりしてなんとなくPS3のゲーム「メタルギアライジングリベンジェンス」を思い出しました。
話の展開上最後に離れ離れになるのでするタイミングを逸してしまったんですけどこの手の映画では珍しく男女のキスシーンがありませんでした。
なかなか楽しめましたがこの映画でしか見れないシーンがなかったので若干の物足りなさもありました。