映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ラスト・ナイツ (2015)

2015年公開。

紀里谷和明監督。

 

忠臣蔵」の舞台設定を変更したようなアレンジストーリーです。

タイトルはラストサムライっぽいですが私はラストサムライを見たことがありません。

 

この作品、個人的には結構楽しめました。忠臣蔵が元ネタだそうですが忠臣蔵についてよく知らないということもあり忠臣蔵と比較することはありませんでした。

 

舞台はオリジナルなのでしょうか。西洋人やアジア人、インド人など様々な人種、国の人々でキャストが構成されています。

中世騎士道っぽいテイストです。

 

まず絶対的な存在として皇帝がいます。

皇帝には誰も逆らえません。

その下に偉い人が何人かいます。

偉い人の中にも悪いやつもいます。

今回の敵役です。私服を肥やす人間です。

そして皇帝はそっち寄りです。皇帝もまた私腹を肥やす側なのでしょう。

主人公は騎士道精神あふれる人間です。

主人公のコミュニティトップの人物はモーガンフリーマンで主人公たちに騎士道精神を教えています。

敵役はフリーマンをよく思っていません。

その敵役はフリーマンが病に倒れたのをいいことに杖で殺そうとします。

しかしフリーマンは反撃します。その際に敵役は負傷します。

自分が先に手をだしたのに反撃されたことを口八丁手八丁で皇帝にいいつけ、フリーマンも開き直ったため、皇帝はフリーマンを死刑にします。

敵役の悪いやつは主人公に首を切るよう命じます。

主人公は戸惑いますが、フリーマンがやれといいます。

葛藤に苦しみながらも首を落とします。

ここまでが序章です。

 

主人公はふぬけになっていました。夜は家を開けて妻そっちのけで酒や女を買いあさり自堕落な生活をします。

やがて命とも言うべき剣も売却してその金で風俗に行ったりします。

 

一方仲間たちは敵役のいる城に潜入する計画を立てています。

綿密に立てています。城は鉄壁要塞だからです。

 

他方、敵役はビビリで伊原剛志に主人公の行動を1年にも渡り監視させます。

剣を売り、妻には愛想をつかされ、フリーマンの娘が売春婦としてやってきても何も反応がなかったことから裏切りはないだろうと敵役に言い、敵役はこれで自由だと大喜びします。

 

そんな折城侵入作戦の最終段階も終わり後は作戦時を実行するだけという時になりパズルの最後のピースがはまるが如く主人公がさっそうと姿を表します。

 

主人公は腑抜けていたのは演技ですべて伊原剛志を欺くためのものでした。妻やフリーマン娘に対してやったことはある意味ドッキリだったわけです。

剣を売却したというのも見せかけで風俗に行ったのも風俗嬢(の格好をした協力者の女性)の背中に場内の見取り図が書いてあったからそれを見ていたわけです。

 

そして作戦は実行に移されます。最初はうまく行っていましたが、結局バレて総力戦となります。敵もやっつけますが味方にも人死がでます。弓で頑張ってくれた若い戦士が死んだところは悲しかったです。

 

そして主人公と敵サイド最強の戦士・伊原剛志が一騎打ちのバトルです。双方互角の戦いを見せた後伊原優位となりますが、最後はすんでのところで伊原の刀が折れ主人公が勝ちます。伊原の刀が折れていなかったら主人公の首に刃は届いていたというほどのいい勝負でした。

 

そして敵役のルームにきた主人公。苦し紛れにしょぼいナイフで反撃しますが一刀両断。ついに敵役を撃破しました。

 

しかし、やったことは仇討ちでやってはいけないことです。しかし事前に主人公は主人公よりのおえらいさんに提案をしていました。

今回の事件の首謀者は自分であり、名が知られているのも自分だけ。ほかは無名の戦士たちなので自分の首で丸く収めてほしいと。

 

その提案は皇帝に通り、結局主人公はフリーマンと同じ運命(首をはねられる)となり、自分の命と犠牲にチームは存続したのであった。

という話です。

 

まずキャストでは伊原剛志が出ていて伊原剛志じゃんと思いました。しかも実質ラスボスで劇中の出番も結構多く、待遇いいです。

次に敵役の妻役の人も東洋人で調べてみたら韓国人の女優さんでした。それが西洋人のお顔の敵役と結婚しているという設定に違和感しか感じませんでしたがそういうものとして納得しました。

 

作中に出てくる設定や用語は小難しいものが多い気がしましたが、ストーリー自体は凄くシンプルで主人の仇討ち物語となっています。

シンプルに手堅くまとまっていて個人的には結構面白かったです。