映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】クローバーフィールド・パラドックス(2018)

2018年の映画。

クローバーフィールド3作目。今回は宇宙船を舞台にしたSF映画です。

 

地球は資源が枯渇しつつあるという設定で、宇宙ステーションで粒子をどうのこうのするマシンを点火することでその問題を解決しようとする計画を人類は立てます。

 

主人公は宇宙ステーションのクルーです。6人くらいいるうちの一人です。

点火して成功と思いきや、異常事態が発生。なんと地球がない!

見失ってるのか地球そのものがどこかにいったのかわかりません。

その後ステーションの中で様々な不可思議現象が起こるという導入です。

 

 

結論から言えば前半はとてもワクワクしましたが、後半はそうでもありませんでした。

前半はジョジョっぽいです。電線と一体化してる謎の女が壁の中に入っていたり、移譲後にクルーの一人の目玉がおかしくなって別のところに置いておいた大量のミミズが体内から出てきたり、壁に腕が吸い込まれて腕がなくなった人がいてその人の腕は間違いなく切断(とてもきれい)されているのに痛みもなく普通に生きている、と思いきや後にその切断された腕がFF4のゴルベーザの手みたいに動いて地面を這いつくばって歩いていたり、その腕が何かを書き足そうにしていてペンをもたせるとさっきの体内からミミズが出てきた人の腹を切り裂けと言うメッセージでそのとおりにやってみたら体内から重要アイテムが出てきたり「なんじゃこれ?」というのがいっぱいあります。

その重要アイテムを使ったら地球があった!と思いきやそれは異次元世界の地地球だたたというのが前半です。

そういうのもあって前半とてもワクワクしました。

 

前半終わり際に矛盾現象の原因については推測という形でなされてました。

パラドクスというもので2つの異次元世界の間で粒子が作用しあって2つの異なる現実が多元宇宙で一つの宇宙を取り合うことでカオスが生まれて理解しがたいことや矛盾めいたことが起こるというものです。

最初は2つの世界がごちゃまぜになるのかと思いましたがあながちはずれてもいませんでした。

はぁ、そうなのかと思ってもそれで電線と一体化したり腕がちぎれて生きている説明とするのはちょっと雑だなと思いました。

 

電線女は救出されましたが190cmのエリザベス・デビッキでした。この女優さんは写真でしか見たことがなくこの映画で初めて動いているところを見ましたがすごい存在感です。ニュータイプのようです。とてもきれいでかっこよくもあります。

物語のキーマンになっていて、ラスボスポジです。ある意味彼女の言い分もわかる気がします。殺しを正当化する言い分にはなっていませんが。

 

地球パートでも何やら世紀末感が出ていて主人公の夫っぽい人が焦りながら管制塔の人間っぽい人と連絡しながら車を運転しています。地球でもやばいことが起きてそうです。ラストでこれは主人公がもといた地球での出来事だと判明するわけですが、鑑賞中は別次元の地球でそういうことが起きているのかと思いました。というのも別次元の地球が何やらやばそうな状況だったからです。でもそれは違いました。紛れもなくもといた地球でした。

 

主人公は爆発事故で子供を失っているんですけど、夫とやり直そうというメッセージを残したり夫が泣き叫んでる子供を保護したことからああアイテムが揃ったな、これから3人でやっていくんだろうなと思いきや、ラストに実は地球が巨大なモンスターに襲われていることがわかってENDです。クローバーフィールドは巨大モンスター好きですね。ステーションで異常事態が起きている時に地球で何が起きてあの怪物が発生したのかは想像におまかせするという形式になっています。

 

前半はワクワクしましたが、後半に納得のできないところやラスボスが予想通りだったりきれいにまとめようとしてる感を感じました。そこを逆手にとってのオチはよかったですけど一瞬だしもっとひねってもという期待感もあります。

もう少し丁寧に伏線を処理したり、プロットをもっと練っていたらもっといい作品になったんじゃないかという惜しさも感じましたが、面白かったことには変わりません。