2007年の映画。
FBIの女捜査官がジュリアン・ムーアで、テロリストが仕掛けた爆弾の場所がわかりません。
カジノの防犯カメラからニコラス・ケイジが2分先の未来が読める能力を所持していることを見破った彼女は爆弾を見つけるために彼の行方を追います。
しかしニコラス・ケイジは自分に関することだけ2分先が見えるのでのらりくらりと追手を回避していきます。
まるでRTAでもするかのようなムダのない動きでカジノから脱出する冒頭が面白かったです。
その後なぜか2分先じゃなくてずっと先の未来まで見通せる女性が頭の中に出てきて、運命の人だと思った彼はナンパして彼女をゲットします。
しかしその矢先に彼女はテロリストに捕まってしまいます。
FBIとも協力しテロリストをやっつけようとします。
2分先が見える能力を生かして狙撃手の情報をFBIの人たちに教えて射殺したりしていきます。
最後の彼女を人質にとった犯人とニコラスの一騎打ち。犯人が銃弾を放ちますが撃たれて死ぬ未来の自分が何人も残像のように倒れていき犯人の目の前まで来て「助かる道はひとつ」というようなことを言った後に「それじゃない」と言って犯人を(ムーアが)やっつけて彼女を救い出します。
その後オチが待っているのですが、なんだかなーと思うオチでした。まぁ確かに彼女に関することだけは遠い未来のことでもわかるので辻褄はあってそうですけど。
劇中に2度出てくる「善人はバカを見る。皮肉ね」というセリフが印象に残りました。
自分に関係がないにも関わらずラスベガスで発砲騒ぎを起こそうとしたやつをのして間接的に人々を救ったり、追手であるジュリアン・ムーアをすっ飛んでくるトラックから守ったり主人公はいいやつです。
いいやつなんですけどいいやつ止まりな人に感じるつまらなさのようなものを私は感じてしまいました。
2分先が読めるというアイデアはいいんですけど、「こんな使い方があったのか!」みたいなものが一つほしかった気がします。
彼女のことだけいくらさきでも見えるという例外もご都合主義な気がして「2分先が見える」能力で最後までやりくりしてほしかった気もします。
ただそれを差し引いてもなかなか良かったと思います。