1999年の映画。
クリント・イーストウッド主演。
冤罪事件でもうすぐ死刑になる死刑囚を助けようとする新聞記者の物語です。
クソ野郎が主人公です。ナンパや不倫や酒で晩節を濁しまくってるオヤジという感じです。
でもなぜか正義の心で冤罪による死刑執行をなんとしても阻止しようと奮闘します。
死刑執行まであと僅かという死刑囚が家族と最後のふれあいをするシーンや最後に皆が見てる前で死刑を執行されそうになるシーンをみてデッドマン・ウォーキング(1995)をちょっと思い出しました。こちらは冤罪ですが。
イーストウッドの演技もいいですが、死刑囚サイド(死刑囚、妻、子供)の演技も同じくらいいいです。
ヒゲメガネの証人の話の矛盾(ポテチの棚で手元が見えなかった)を指摘するところなんかちょっと逆転裁判(ゲームのです)ぽかったです。
最後のシーンはハラハラです。おいおい薬液流れちゃってるよ。やばくね?とハラハラします。
最後は大々的な感動で終わるでなく、イーストウッドはもとのクソ野郎で終わるのがいいですね。嘘くさくなくて。
正義の心で動いていたのかと思いきや、印税のためかいと。それだけじゃないんでしょうけど。
でもラストシーンは言葉をかわすでもなくアイコンタクトや手振りで互いに感謝を分かち合いあっさり塩味。でも余韻はあり。
普通にいい映画でした。