映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】キングコング: 髑髏島の巨神 (2017)

2017年の映画。

 

ゴジラ(2014)に続くモンスターバースというMCUのようなクロスオーバー式シリーズの2作目。

 

まず声優がドヘタです。違和感ありまくりで誰かとおもったらガクトでした。ヒロインは逆に佐々木希だと知って驚きました。知らずに聞いていて違和感がなかったからです。佐々木希=大根の代名詞のようなイメージだったので意外な健闘に驚きました。

 

 

 

映画の内容ですが、前作のゴジラよりも全然良かったです。個人的には。

冒頭のキングコングがヘリ相手に大立ち回りを繰り広げるシーンはドラゴンボールの大猿を思い出しました。

いっしょに行動をしてきてモブ以上主人公未満のような脇役の人たちがゴミのように一瞬で死んでいったりします。相手が大型動物なのでしょうがないですね。

 

 

 

前作のゴジラは画面が暗く、ゴジラも人間のために戦ってるのかただ単に天敵を滅ぼすために戦ってるのかいまいち伝わってきませんでしたが、キングコングは明らかに人間(自分にとっていい人間だけですが)側で天敵の怪物と戦います。人間側というのは何かへんですが、配慮を感じられるし敵意はない(人間側はコングを助けようと好意あり)とコング側も思ってるでしょう。

人間側もコングとラスボスのバトルに加勢して命がけで手助けのために武器を乱射したりしてがんばります。

明るい&明確な人間寄りの姿勢というわかりやすさがそこにありすっきりしました。

 

キャストでは主人公はいい意味で空気ですね。どちらかというとヒロインのほうが活躍していました。

 

サミュエルジャクソンのは実にうざかったです。まずはキングコングじゃないほうのヤバイやつをやれと思いましたが、キングコングの登場と入れ替わりにそいつがやってくるのでまぁしょうがないっちゃしょうがないと思いきやそのやばいラスボスが出現してもコングにトドメをさそうとするのはやっぱクソと思いました(自業自得でコングに握りつぶされますが)。

 

この手の映画には欠かせない存在である「足をひっぱる無能な上司」ポジションなんでしょうがないとはいえばしょうがないですが。

でも演出面は結構サミュエル周りは凝ってるなぁと思いました。

 

冒頭でヘリに部下をたくさん殺されて(自分から撒いた種なんで擁護はできませんが)爆炎に佇むシルエット(惨敗)からコングをやっつけて(まだトドメさしてませんが)勝ち誇る爆炎シルエットが対比になっています。

 

あと演出面ではコングの口に人間が落下してパクっと食べられるシーンが普通の人がサンドイッチをパクっとするシーンにつなげるのは面白いなと思いました。たいした演出じゃないんですけど。

 

 

キングコングが水の中に落ち沈んでいくヒロインを救うシーンがあったり、見てる側の期待に答えるような展開が繰り広げられて満足しました。

ただ、この手のクロスオーバー作品の定番になっている、ラストに次作への伏線を仕込んで終わるというのはどうにかしてほしいなと思いました。ドラマかよと。

コングの瞳のどアップで終わったほうがスッキリした終わり方だったんじゃないかと思います。そのほうが映画見たなぁ~といい気持ちで見終えることができたのになぁと。

 

総合的には前作ゴジラよりも楽しめました。