2009年の映画。
以前見た映画でした(ほぼ忘れ)がやっぱり今見てもいい映画です。
サンドラ・ブロック主演。
サンドラ(富裕層)はお人好しで身寄りのない赤の他人の黒人青年(貧困層)を家に迎えます。
ボブサップより強そうな知能指数80の青年です。歳は出生記録の関係で不明ですが高校生くらいです。
名はマイケルと言います。
マイケルは一芸に秀でていて「守る」能力がずば抜けています。
そしてアメフトを始めます。最初は勝手がわからずダメダメでしたが、サンドラの的確な指導により才能を開花させます。
いわばスラダンの桜木花道のような逸材です。
マイケルは物語中盤で成績不振で大学入学の道が閉ざされそうになって必死に勉強するシーンがあります(結果的には小論文が決め手でしたが)。
スラダンでもインターハイの時に成績がピンチで必死こいて勉強合宿するエピソードがあったなぁと回想しました。
その後大学から選手としてのオファーきまくりになります。このパートはコメディチックでした。
そして最後にマイケルがサンドラに対して疑念を抱くところで流れが変わります。そこから一悶着ありラストへと続いていきます。
マイケルは真人間でよかったなと思いました。マイケルが安い誘惑に乗るようなキャラだったら物語の軸がぶれていたと思います。
以前鑑賞した時はもっと「守る能力」を全面に押し出していたイメージがありましたが守る能力はSJをエアバッグから守ったところとかサンドラを車から出るなというところとかでそこまで頻繁に描写は改めて見るとしていませんでした。
あとマイケルの役者の人の顔がどことなく大谷翔平に似ていると思いました。
以前は目にも止めていませんでしが、リリー・コリンズが端役で出ていました。やっぱり眉毛が極太で可愛いです。
演技面ではサンドラの演技が良いです。特に黒人青年マイケルを家に迎える下りから信頼関係を構築するまでのサンドラの表情の動きが細密で感情の機微を詳細に顔で表現していてすごい女優だなと思いました。サンドラは今作でカデミー主演女優賞を受賞しています。
劇中のセリフではサンドラがマイケルになぜ悪の環境のさなかにいて悪に染まらなかったのかを尋ねたときの答えが印象的でした。
その答えは目を背けるというものでした。これは産みの母からの教えで、彼の母はドラッグをやっていて、その姿をみせまいとして注射が終わるまで目を背けるように言ったらしいのです。やってること(ドラッグ)は駄目ですが、そんなすさんだ生活の中でも子供のことを想っていたんかなと思いました。
というか基本的にいい人揃いで家族関係も良好なのでほのぼのします。シザーハンズのエドワードを引き取ったお人好し一家をちょっと思い出しました。
人間ドラマがメインなのでアメフトを知らなくても楽しめます。
いい映画です。