映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】26世紀青年 (2006)

2006年の映画。

 

500年寝てたらアホばかりになっていたという映画です。

詳しくは冬眠プログラムで500年冬眠した男女。500年後に目覚めたらそこはアホとか馬鹿しかいない世界になっていました。

 

舞台はアメリカ(以下、世界)です。主人公はその世界で「んなこと知るか」という名前になります。こんなおバカだらけの世界は嫌なのでもとの世界にタイムマシンで戻ろうとします。そんな矢先まじめだとかそういう理不尽な理由で逮捕されてしまいます。アホであることが法律なのです。世界はゴミの雪崩が起きたり食糧危機に貧しています。みんなアホだからそういうことになったのです。脳筋大統領はこの問題をなんとかしたら恩赦を与えると主人公に言います。この世界では主人公は世界一頭がいいのです。だからなんとかしてくれるだろうということで。

 

まずは農作物の問題です。この世界では農作物が育たず、土地は荒廃し砂嵐に悩まされていました。原因は水じゃなくジュースを与えていたからです。なので水にすれば農作物は育ちます。ただ国民の半分がそのジュースメーカーの社員で利権がらみで反対の憂き目にあいます。でもなんとか水をやります。

 

そうこうしているうちに主人公は公開処刑されることになります。いっしょに過去からきた女と現地で親しくなったアホの協力で萌芽したことを確認した大統領は恩赦を与え、副大統領に指名します。

ここからが面白いところで女と主人公は思いもがけない選択をする・・・という物語です。

 

 

 

B級映画でくだらないんですけど、想像以上に面白かったです。理屈で攻めることを諦め感情に訴えかけてうまくいくとか相手がアホならではです。

 

全員がおバカなんですが、おバカ故にみんなどこか憎めませんし、みんな気のいい連中です。

知能犯のようなずる賢く見ていて気分が悪くなるような連中もいません。緊張感を犠牲にしてのほほん感やほんわか感に満ちた世界観でもあります。

 

それにもしみんな馬鹿な世界に自分が降臨したら・・・と自分に置き換えてもワクワクできます。問題が山積みの世界なので解決しがいがあると思いますし、解決すればみんなに感謝されます。リアルシムシティーですね。

 

エンディングも良いですね。必要とされないところに戻るより必要とされるところにいたほうが人生は幸せだよなと思いました。

 

個人的にはおバカですが好きな映画となりました。