映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】華氏911(2004)

2004年。

マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。

当時アメリカの大統領だったジョージWブッシュ氏を批判した映画です。

 

前にグリーンゾーン(2010)というイラク戦争をテーマにした映画を見たことがあり、その際にイラク戦争について上っ面だけググったことがあったのでイラク戦争がビジネス的な戦争というイメージはありました。

ただブッシュ大統領が不正をして大統領になり、ビンラディンアルカイダ911前につながりがあったり、911時の首をかしげる対応、退役軍人に対する配慮のなさ、イラク戦争後の復興ビジネス等新しく知った知識もありました。

 

この映画の後半ではイラク戦争に参加した兵士たちと戦死した兵士の遺族へのインタビューがされます。

兵士たちも殺しが生きがいのように割り切ってる人や、助けようとしているのにイラク人はひどいことをして自分を追い出そうとしていると被害妄想に陥っている人、人を殺す度に俺なにやってるんだろう?と疑問を持つ人いろいろいます。

 

遺族の人は悲しみとともにブッシュに対して怒りを感じていて涙ながらに胸中を告白します。

その直後にブッシュ大統領のオラオラ映像がコントラストとして差し込まれたりします。

アメリカは人の恐怖心をお金に変える国だということはボーリング・フォー・コロンバインで抱いた感想でしたが今作で取り上げられたイラク戦争がまさにそれでした。

 

 

この映画の感想はこの映画から自分は何を学べばいいのだろう?です。

ブッシュがクソ野郎に描かれているのでブッシュむかつくというのは誰でも思うと思います。

ブッシュがやったことはまぁどこの国もそんなもんだろうなと冷めた目で見ていました。

しかしこの映画で言いたいことはブッシュはクソというのもありますがそれだけじゃなくブッシュはあくまでひとつのパーツに過ぎずその背後にもっと何かあるんじゃないかと勘ぐりました。

でもこれというのが思いつきません。強いて言えばうまい話には裏があるとか自分で考えろとか無知であるなとか騙されるなとかそんな感じでしょうか。

 

個人的にはボーリング・フォー・コロンバインのほうが見ごたえがありました。