映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ポセイドン・アドベンチャー(1972)

1972年。

 

古い映画ですがかなり面白かったです。

 

海洋冒険モノかと思いましたが災害モノでタイタニックとタワーリングインフェルノを混ぜ合わせたような映画でした。

 

 

海難事故により豪華客船が真っ逆さまになります。天井が床になり、床が天井になります。

その状態で船底を目指す(船が逆さまだから)アドベンチャーが始まります。

 

まず現状維持派と行動派に分かれ、現状派は助けが来るのを海の底で待つことにしますが、全員アウトになるのが第一ステージです。主人公(行動派)についていったのは少数です。

そこから逆さになった船を船底目指して進んでいきます。手探りで船底へのルートを開拓していきます。はしご登り、灼熱地帯越えや水中ステージ(息止め)などを頑張ってクリアしていきます。

最初は7,8人くらいの小隊で行動することになりますが能力的には玉石混交です。

 

牧師のおっさんがリーダーです。少しでも生かそうという命優先ゆえにドライと捉える人もいて(警官)その人とは度々衝突しますが、この2人は能力値的には上位でみんなを引っ張っていくフィジカルとメンタルがあります。次は平均的な普通の能力を持つ人達が3、4人くらいいて、残りは手負いだったり肥満体だったりメンタル激弱だったりの足手まといのお荷物です。

手負いの人と肥満体の人は役に立つ見せ場がいますがメンタル激弱の人は最初から最後までお荷物でした。

 

小隊の中で人死にも出ます。船の構造に詳しい手負いの人、水中で主人公を救った肥満体、船の衝撃であっさり死んだ警官の女、そして絶対に死ぬわけないと思っていた人も死んでしまいます。その人が逝ったときはマジでびっくりしました。え?うそ?と思わず口走ってしまいました。絶対死ぬわけないと思っていただけに衝撃度もMAXでかなり驚きました。

 

道中の決死の探検パートも爆発や水が追い込みをかけて緊張感が途切れることはありませんでした。お荷物や場の雰囲気を壊す反乱分子的な人には若干イラつきましたが、実際こういうパニック状態になったらそうなるのも頷けますし、イラつきよりも先が気になるとか面白さのほうが上回りました。

 

最後小隊で生き残った人たちは助かりますが、主要人物の衝撃的な予想外の死も相まってか手放しで喜べない独特の余韻のあるラストになっていて、心にきました。

 

これは名作ですね。