1992年。
アルパチーノ主演。
20年くらい前にテレビで見たことがあったと思います。
タイトルからしてムフフな映画化かと思って見たらそうでもなくがっかりした覚えがあります。
20年ぶりに見てストーリーは全部忘れててタンゴのシーンだけは覚えがありました。
感想は概ね良かったです。見る価値ある映画だと思います。
ただ最後の演説シーンに至るまでのとこはおや?と思いました。パチーノが保護者席にサプライズ登壇して「主人公は素晴らしい人間なんです!」と演説して生徒はみんなUSA!USA!状態になっちゃって結局彼が全部持ってっちゃいました。
主人公は迷った挙げ句結局友達を売らなかった。正しい道を選んだ。でもそのことで退学。まぁよく考えるとパチーノの助け舟がないと詰みの状況なんでこうするしかないんでしょうけどパチーノそんなキャラだっけ?と思っちゃいました。青年との交流を経て変わったと言われればそれまでですが。
とは言えラストはいいです。
主人公は学校に残れたしパチーノも新しい女性との出会いが。
両方とも救われハッピーエンド、冒頭であっち行け!と言っていた姪っ子とも仲良くなりその様子を主人公が優しく見守っている、そんないい雰囲気で終わります。
継父とうまくいってない主人公と子供のいないパチーノの親子愛、両者とも孤独を感じています。パチーノは過去のアホなやらかしで失明、部下にも怪我というなんともかっこ悪い理由で視力を失っています。
彼には自殺願望がありましたがプライドが高い彼のことを考えると死にたくなっても致し方ないという納得がありました。
主人公もパチーノとの交流を経て彼に魅力を感じ涙ながらに自殺を止めます。このシーンはラストの演説よりも目頭が熱くなりました。
テーマが比較的似通っていて(親子愛、孤独、葛藤等)さほど散っていないため見やすかったです。
ただ、パチーノの演技力によるところも大きく彼の役が大根の人が演じてたら凡作になってた可能性もあります。
アル・パチーノはやっぱりすごい。