1988年。
主演はロディ・パイパーというレスラー俳優さんのようでガタイはかなりいいです。今でいうとザ・ロックみたいなもんですかね。
監督は物体Xの監督だそうです。
最初は格差社会風刺系の社会派映画かと思いきやコテコテのSFでした。とは言えそういうメッセージ性も汲み取れます。皮肉ってますし。
舞台はエイリアンが溶け込んだ社会。
人々を洗脳してモノモノカネカネの物質至上主義者を作り出してどんどん消費して麻痺させています。サブリミナル広告というものがありますがあんな感じで洗脳してるんですかね。
主人公はとある経緯で謎のサングラスを手に入れます。そのサングラスはエイリアンの洗脳メッセージや正体を見破る性能があります。
最初なんで変なやつと普通のやつがいるんだろうと思いましたが、変なやつがエイリアンで普通のやつが普通の人間でした。
主人公は脳筋の出稼ぎ労働者。
サングラスで見破ったエイリアンは容赦なく銃をぶっこみますが、普通の人間は殺しません。
ところどころずっこけてガラスガッシャーンしたりと笑いどころもあります。
というか「いきなり」というのが面白いです。
唐突にヒロインが(誤解で)主人公を窓ガラスにぶちこんでそのまま2Fからつき落としたり、その時の誤解を謝罪しようとするときにもいきなり横で爆発が起きたりします。なんか笑っちゃいます。このいきなり要素に。
でも狙って演出してる感じはあまりしないんですよね。個人的には。狙ってるというよりはクソ真面目にやってるけどなんかおかしくて笑っちゃう感覚に似てる気がします。
そうしてエイリアンに狙われているうちに主人公の脳筋さんは世間からはヤバイやつ認定されて冒頭で仲良くなった黒人にも誤解されてしまいます。
この黒人と仲直りの肉弾バトルを中盤で繰り広げるわけですが、このバトルは長すぎて思わず笑っちゃいました。3ラウンドくらいやってたと思います。黒人はかなりつよく主人公は終始劣勢なんですがムキムキで防御力が高いためか何度も不死鳥のごとく立ち上がっては黒人に返り討ちにされます。黒人もだんだん体力が落ちてきてついに主人公が黒人にグラサンをかけることに成功します。
黒人もさっさとサングラスくらいかければいいのになぜか頑なに拒み続けるのも面白い。もののためしにかけりゃいいのにと思って見てました。
その後誤解も溶け仲直りし二人仲良くレジスタンスに所属したりして敵地に乗り込んだりします。主人公はバッドだけど物語はグッドみたいなエンドで落ちの絵も好き。
なんとなく見始めた映画でしたが意外にも面白かったです。こういうの好き。