2014年。
リーアム・ニーソン主演。
シリアルキラーをテーマにした映画です。
主人公は元刑事で昔3人を相手にした逮捕劇の際に誤って小さな女の子の命を奪ってしまったというトラウマを抱える刑事で断酒会に参加しています。
シリアルキラーの方は二人組で殺し方がエグいです。直接的なグロ映像はさほどでもないですが、死体を細かく刻んでゴミ箱に入れたり、どっちの乳首を切り抜いてほしい?みたいな下衆度はMAXレベルに高く見ているだけで胸糞悪くなります。
物語は元刑事であるリーアムのもとに妻を誘拐された上にセブン以上に残酷な殺し方で殺された愛妻の復讐をしたくてうずうずしている男に犯人割り出しをリーアムが依頼されるところから始まります。
すったもんだで犯人を割り出すことに成功しますが、途中で犯人二人とつるんでいて実行はせずに運転だけして見ていただけなデブが脈絡なく自殺するところが驚きました。こういう簡素な演出であっさりとんでもないことをしでかすというのはそういえば進撃の巨人の10巻くらいで見た気がします。
他で面白かった演出はドアのガラスのところをノックしてえ?と顔を近づけた男をリーアムがいきなりガラスごと殴り飛ばすシーンです。その強引さに思わず笑っちゃいました。
ストーリー自体は淡々としています。特に先が見たくなるような感じはせず半分が中だるみ出てきているような感じなのでやや退屈を感じました。
終盤のクライマックスは人質と金を交換するところから事件解決までのところです。一旦縛ったラスボスにあっさり返り討ちにされる依頼主がモブ同然に殺されてしまったのはアレでしたがこのキャラにあまり思い入れがなかったためそのモブ同然の扱いはあまり気になりませんでした。
ラスボスは結構強かったですが、最後の一撃もやはりあっさり風味でした。この映画の演出的にそうなるだろうなとは見当がついていました。
感想としてはあまりパッとしない二時間ドラマを見せられたような気分でした。正直なんというか物足りないというかかゆいところに手が届かないというような歯がゆさやもどかしさを感じてしまいました。リーアムなんだからもっとコテコテのアクションでいいのにと思ってしまいました。