2013年。
ジャンプで昔連載していた変態仮面の実写映画。
主演は鈴木亮平。
昔は脇役止まりかと思われていた鈴木亮平の知名度を世間に知らしめ、今や一流俳優としての地位を確固たるものとしている彼の出世作とも言える作品。
天皇の料理番では激ヤセ、俺物語では激太りと体を張った役作りに定評のある彼ですが、今回の役はマッチョ+変態です。
文字通り体を張っていて変態仮面に変身してからはほぼ全裸の体当たり演技。
鍛え抜かれた肉体美を披露しています。
前半は変態仮面になぜなったのか?という導入とその後の活躍、ラスボスとの第1R、送り込まれる刺客たちというような王道を踏襲。個人的にはスパイダーマン(パロディーあり)や死亡遊戯あたりを連想しました。
後半は変態仮面を上回る変態仮面が出てきます。安田顕がその偽変態仮面(ある意味本物より変態)が出てくるんですが彼もまた変態仮面と同じ衣装で体を張っています。
ただ鈴木亮平の鍛え抜かれた肉体と比較するとあまりにも貧弱でなんだか哀れに思えてきました。
この安田顕パートが結構長く前半のスピーディーなテンポが失われやや中だるみ感を感じました。
私は変態業界について詳しくないのでマニアにしか理解されないような細かすぎて伝わらない性癖が次々と繰り出されて辟易としてきました。
ラスボスは敵の大将であるムロツヨシなんですけど、実質的なクライマックスは変態仮面VS偽変態仮面となっていて迫力ある変態バトルが繰り広げられます。
最後は戦隊モノの様相を呈してきて学校を壊す変なロボットにムロツヨシが乗り込むというドクターワイリー的な展開になってきますが、愛する清水富美加の脱ぎたてパンティーを顔に装着したスーパー変態仮面があっさりと成敗してその後後日談がちょいとあり終わりとなります。
あまりこういう話はアレですけど劇中で清水富美加が「なにかおかしな呪術かけられてるんじゃないか?」みたいなシーンがあるんですけど後の彼女のリアルを思わず連想してしまいました。
全編に渡り舞台調でくだらないんですけど前半は結構楽しめましたし最後まで見させるだけのものはあると思いました。
あと鈴木亮平の声結構いいですね。ガンダムのアムロみたいに聞こえる時がたまにありました。