2018年。
コロンバイン、911と見てきましたが今回は割とシリアス寄りでしたね。
トランプ批判をいろいろな観点からしているという映画です。
レビュー見て終盤のトランプにナチスを重ねる演出等を見てムーアのやってること等もまた誘導だ、みたいな意見もなるほどと思いました。
ただ私はエンターテイメントとして見ていたのでこれもあり、批判とかに結びつけようとは思いませんでした。
一番驚いたエピソードはトランプとは関連性が薄いですが、フリントという地域の水質汚染問題ですね。
コスト削減のために水源をヒューロン湖からフリント川に切り替えたんですけど、川の水が塩素類を多く含む腐食性の高い水質ということが判明。
その地域に住まう人々が鉛中毒になり甚大な健康被害をもたらしたという事件です。
問題は自治体の対応でその事実を把握していたにも関わらず隠蔽したり住民の健康診断の数値を改ざんしたりやりたい放題。知事はGMと懇意だったんですがGMの車がフリントのGMがフリント水により腐食して損害を被ったことに激怒して”GMの製造工場だけ”特別にヒューロン水源に切り替えるということをしていたということが一番驚きました。
住民に毒水飲んでることわかってて放置。病気になった子どもたちが可愛そうで許せない、怒りという感情が沸きました。
その他、ストライキした教師たちが頑張った話とかティーンネイジャーが立ち上がったという話は面白かったです。
でも日本人である私にとっては所詮は対岸の火事です。
あくまでもエンターテイメントとして見て楽しめた(というか感情を刺激された)作品でした。不謹慎かもしれませんが。