映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】はじまりのうた(2013)

2013年。

 

キーラ・ナイトレイ主演の音楽系。

ミュージカルではないですが劇中に頻繁に歌が登場する音楽に包まれた映画です。

 

登場人物は

・かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったけど今は微妙という音楽プロデューサー

・恋人の裏切りで傷心の女性シンガーソングライター

・そのシンガーソングライターの恋人でいま大ブレイク中の男

が主で、周囲にレコード会社の人たちや、ゲリラ録音仲間とかです。

 

新米シンガーソングライターと落ち目のプロデューサーが手を組んで興行的にヒットを飛ばして興行的に成功する系(昔やってた高橋克典中島美嘉のドラマみたいな)かと思いきや物語は思わぬ展開をみせます。

 

とは言えゲリラ録音でアルバムを作るというのが大筋でその間に音楽チームを結成したり、恋人との再会なんかがあります。

 

恋人に決別のメッセージを歌にして伝えるというのは音楽人だからできる方法でこういう伝え方もあるんだなと単純に感心しました。

 

シーンでは音楽チームが楽しそうに活動しているところは全般的に前向きな気持ちになれるそれだけでいいシーンだと思います。

あとNYの深夜の街をプロデューサーとシンガーソングライターがスプリットイヤホンでデートするシーンが良かったですね。プロデューサーが幻想的なセリフを言うんですが、私はこのシーンをみて絵的にも幻想的だと思いました。

 

クライマックスは恋人デイヴの選択ですかね。そして本当の決別。最終的にシンガーソングライターが選択した道がレコード会社とも契約せず(レコード会社との決別)ネット販売して誰にも縛れれずに我道を行くという感じだったのでそこは揃っていてよかったと思います。

 

個人的にデイヴの選択はえ・・・と最初思いましたが、劇中では描写されないものの彼も最後の最後まで迷った末に出した結論なんだと解釈。

最後に寄りを戻すENDより結果的に良かったと思いました。

 

当初の想定していた展開とはいい意味で違っていて、道中での前向きな気持ちを与えてくれたチーム演奏シーン、歌詞とリンクするストーリー、ラストの決別での余韻等なかなかよかったと思います。

 

普段の生活の中に好きな歌や音楽が流れている人はこの映画に対してきっといい印象を持つんじゃないかと思います。

音楽、歌詞のパワーを感じる映画でした。