2017年。
森林火災の防火隊の人たちを描いた映画。実話ベース。
巨大な山火事に命がけで立ち向かった男たちの物語です。
最後の衝撃の結末に涙が溢れました。
巨大な山火事を前に本当にどうしようもない状況というのが映像から伝わってきます。でもテントに隠れる訓練もしたしもしかしたら生き残るかもしれないという期待もあったのですが、やっぱりそんな甘いもんじゃありませんでした。
看護師に惚れた男の人が可愛そうでなりません。←なぜかこの人のことがまっ先に浮かびました。
そして一人だけ生き残ったという吉報が入り街の公民館に集まった妻たちが生き残りが自分の夫でなかったことを確信して落胆するシーン。
唯一の生き残りの人がいたたまれなくなり思わず踵を返してしまうシーンも印象に残りました。
それにしても防火飛行機、余計なことして仕事の手間を増やした上に最後の最後でも隊員たちをスルー。でもそういうところがリアルです。そういうところで助かっちゃうのが普通の映画ですから。
この映画を見て『パーフェクトストーム』(ジョージ・クルーニー主演の海難もの)を思い出しました。同じ様なラストのため。
パーフェクトストームは私利私欲が目的で船長の判断もクソだったのであのラストも自業自得だなと思いましたが、今作は住民のために活動する防火隊の職務中の悲劇ということなのも感情移入度合いに寄与しました。
クライマックスでこれまで見てきた登場人物の思念が流入してきて心がザワザワしました。大きく心を動かされた映画、まさにそんな感じの映画でした。