1996年。
薬中の若者たちを描いた映画。
ユアン・マクレガー主演。
ユアン・マクレガーがこんな役をやっていたことがまず意外でした。イケメンなので坊主でもかっこいいです。
内容は酒、タバコ、ドラッグ、女、暴力、犯罪、痰ぺ、うんこ、下痢そんなんばっかです。
でも映像にセンスがあると感じたため映画の世界観に飲まれていきました。登場人物が全く更生せずにドラッグに溺れる日々をアウトローな日々を描いてるんですが嫌悪感より映像のセンスが私にとっては上回りぐいぐいと見てしまいました。
序盤の世界一汚いトイレの便器の中にずいずい入っていく演出が印象に残りました。
こんなクソ映画(いろんな意味で)なのに最後まで成立させていることがまずすごいと思いました。成立させているだけでなく最後まで見てよかったとすら思いました。監督はすごい。
物語の先の展開が全く読めず、どこに着地するのか見ていてわからなかったのもよかったです。
内容が内容なのでお子様NGですね。
いい年こいた大人の私でもドラッグってそんなに気持ちいいんかなぁ?と思ってしまったので若者への影響力も多大でしょう。
映画の中での若者たちを見るにナレーションで死んだメンバーもいますが、絵的にはドラッグ中毒の恐ろしさよりもなんだかんだで生きているしドラッグ中毒でも楽しそうな人生送ってんじゃん的な印象のほうが強く私は受けましたので、麻薬は怖いんだ、というよりも大したことないじゃんという印象のほうが強かったです。ユアンが幻覚に苦しめられるシーンもありましたが、天井を這う赤ちゃんとか動いているように見える部屋の内装とかいうビジュアルに方が印象に残りました。
ある意味子どもたちにとって危険な映画かもしれません。
それに素っ裸で騎乗位してるシーンとかもありますし、ユアン・マクレガーの股間丸見えでモザイクかけられてるとこもあります。
けしからん系ですが思いの外自分の趣向とマッチしたのが意外、という映画でした。