1997年。
アンソニー・ホプキンス主演。
ホプキンスは大富豪を演じています。
序盤でホプキンスは妻がカメラマンと不倫していることに気づき、カネ目当てで自分の命を狙っているのではないか?と疑い始めます。
そんな中男3人で小型の飛行機に乗っている最中にバードストライクで飛行機が墜落。
男3人無人島生活みたいなことになります。
目的はヘリに救助されること。
しかしクマが現れ・・・という流れです。
南を知るために太陽の方角に時計の短針を向けて12時との間が南とか葉っぱに針状の金属を乗っけて方向を知る方法とか豆知識を駆使するも、ベルトのバックルの磁気が邪魔をしてまた元の地点に戻ってきてしまったり、うまくいきません。
でもこのうまくいかなさがリアルです。なんせ主人公は本で得た知識ですし、サバイバル経験者でもありません。
常に自分の命を狙ってるかもしれない仲間(カメラマン)と一緒に行動するんですけど、容疑者からしてもクマに狙われてるため協力せざるを得ないという状況なのがちょっとおもしろいです。
実際に熊に襲われた時に協力もしてしまいましたし、主人公が危ないところを助けていました。一人じゃクマをどうにもできないし、この状況を打破するためには頭数と主人公だけが持つ知識が必要不可欠だからです。
やがて黒人の仲間が熊に食べられてしまったりします。
二人になり、リスを罠にひっかけて捕まえてハイタッチするとこは和やかでした。
クマとの戦いは火で結界を作ったり竹槍で追っ払ったりします。銃火器類なし。
熊を倒して終わりと思いきやそうではありません。熊を倒した時点であと尺が30分くらい残ってます。
クマという危機が去り、食料もゲット(クマの肉)し防寒着(クマの毛皮)もゲットし、誰かが住んでいたと思われる山小屋も発見。ライフルも火薬も発見。
そしてついに容疑者が主人公にライフル銃を主人公に向け・・・という展開に。
結果的に罠にかかって容疑者は自滅するわけですが、そこから主人公は彼を助けようと手当をします。最後に思いの丈を遺言として呟きヘリの救助がきたところで息を引き取ります。
先が読めないストーリーで中々面白かったです(以前見たことがある(ストーリー忘却)んですけど)。
ただ、終わり方がふわふわ気味。カチっと決まった感がなかったのが少し残念でしたが、人物相関図的にちょっとむずかしい気もするので仕方ないレベルですけど。
カッコいいアンソニー・ホプキンスが見られるワイルドな作品です。