映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】パレードへようこそ(2014)

2014年。

実話ベースのLGBTを描いた作品。

 

コメディとシリアスがいい塩梅にブレントされています。

 

LGBTの人たちを描いてはいるんですが、個人的には虐げられてきた人という面で共感しました。この物語ではLGBTの人たちが虐げられる様子が随所に出てきます。偏見アンチの工作により新聞で不利な記事を書かれたりもします。しかしLGSM(この物語にでてくるLGBTの一グループ)は屈せず有利な記事を書かかせるような反撃的な活動をしたりして盛り上げたりの繰り返しです。

結構アグレッシブな人が多い中、中には口下手な人もいます。

 

LGSMに支援なるか?という大事な集会でアンチの工作により、開会時間が前倒しされ、結果アグレッシブな人はまだ現場に到着しておらず、口下手な人だけでなんとかしなきゃならないという局面が訪れます。

 

案の定口下手な人は熱意を伝えられずに失敗してしまい、その事を妻(女性)に吐露するシーンが印象的でした。私も口下手な方で彼の気持ちはよく分かるからです。後悔したり自分を責めたりすることを含めて。

 

ゲイなんてもってのほか!という両親を持つ主人公が最後に勇気を振り絞って家を出てラストシーンでもあるパレードに参加するシーンは自分もこうなりたいと強く感じました。

 

同性同士のキス描写シーンはあるものの、ちょっとだけなので思わず卒倒しそうになるということはないと思います。

比較的派手な演出はなく淡々とストーリーは進行していき、その中で人間ドラマが展開されていきます。

折々アップテンポなディスコミュージックが流れますが、基本的には静な感じがしました。

 

スロースターターな映画で最初はなんか退屈そうだなと思いましたが、登場人物の真剣さが伝わってくる中々いい映画でした。