映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】グリーンブック(2018)

2018年。

ヴィゴ・モーテンセン他。

 

黒人差別系。白人ドライバーと黒人著名音楽家の友情を描いた作品。

 

前半も面白いですが肝は後半。

もう私が思う漠然とこうなったらいいな・・・みたいな展開のツボをビシビシつついてくる脚本でもうマッサージを受けてるような至福の時間でしたね。

夜道を車で走行中に嫌な警官に停められるところあたりからです。黒人差別のクソ警官の一件で、シャーリー(黒人音楽家)が誰にも言えなかった憤りを吐露します。白人にも黒人にもなれない。悩みを打ち明ける仲間が誰もいないと。

 

そしてVIPなのに風習によって白人レストランで食事できない事件が勃発。双方譲らず、契約をぶっちぎって黒人レストランでピアノの超絶技巧を披露し喝采を浴び、一緒にセッションして盛り上がる。また夜道を走行中に警察に停められ、またか・・・と思いきや、タイヤを交換してくれる親切な警官だった。嫌なやつもいればいいやつもいる。黒人だとか白人だとか関係なく。そんなことを感じました。

 

あともうちょっとでトニーの家。クリスマスで家族や親戚みんなが集まってる。でもトニーは体力の限界、ここで疲れたトニーに変わって雇い主であるはずのシャーリーがトニーを寝かせてあげて運転を代わってやるのもいい。

 

そしてラストシーン。シャーリーが一人で帰っちゃってえ?と思いました(トニーがよってけと申し出るんですが)、家族団らんのクリスマスなのにトニーは浮かない顔。そしてまさかのラスト。で感動。普通に泣きそうになりました。めっちゃいい。 

 

 

最初は主人公トニーも業者の黒人が飲んだコップをゴミ箱に捨てるような人間でしたが、運転手のバイトでシャーリーと交流していくうちに変わっていきます。妻への手紙の添削シーンもラストの感動への伏線です。

 

心温まる作品で私のクリスマスシーズンに見たい傑作リストに加えられました。

なんなら人生で見た映画ベスト100に入りますね。そのくらい良かった。

この映画見て本当によかった・・・という多幸感が半端ないです。