1990年。
ショーン・コネリー主演。
潜水艦系。
米ソ冷戦時代が舞台。ソ連の潜水艦艦長ラミウス大佐（コネリー）のアメリカ亡命計画を中心に話が進んでいきます。敵味方ともにだいたい潜水艦の中の映像なので、どっちがどっちだかよくわからなくもなりましたし、米ソの陰謀の面でも潜水艦の専門用語の面でも個人的には小難しく感じられましたし、両者が何を目的としていて何が起きているのかもややわかりにくく感じました・・・が、
めちゃくちゃ面白いです。正直理解がギリギリの状態でしたが次から次へとリアルタイムで危機が起こりつつ、（視聴者側に）隠された目的があってそれをうまい具合に隠していたり、ショーン・コネリー演じるラミウス大佐の目的を阻止しようとしているソ連のスパイが誰かわからない状態で船内に紛れ込んでいて、そいつを燻しだすため？と関係ない善良な乗組員を保護するために偽装の事故を装ったり、いつふっとばされるか分からない跳んでくる魚雷をなんとかしきゃいけないとかやること多すぎで忙しい。その忙しいのはコネリーの潜水艦だけじゃなく、他の敵味方全員常に忙しい。中だるみなんて感じてる場合じゃありませんでした。
ラミウス側はソ連にもアメリカ側にも追われているけど、アメリカ側には協力者（アレック・ボールドウィンとか潜水艦ダラスの面々）もいる。両者が接触するまでも結構な修羅場が用意されていて、接触してからも尚魚雷にホーミングされつつも現場にいる人達で隠れてる犯人と対決したり、協力者（ダラス）の協力で魚雷を緊急回避したり最後の最後までハラハラで楽しませてくれます。
船内のスパイが誰なのかわからないので、犯人は誰？というサスペンス要素もありますが大筋の目的が亡命の成功なのでそこはそこそこになっていてバランスいいです。副艦長と修理屋のアンちゃんが容疑者っぽい感じでしたが犯人は・・・ここは言わないでおきましょう。犯人わかって副艦長疑ってすまんってなりました。艦長と一緒に夢の生活を語らったのに・・・
ハラハラアクションにミステリーをはじめとするいろいろなエンタメ要素を盛り込んであって完成度は高いです。
タイトル（邦題）にB級感を感じましたが杞憂に終わりました。
当時の冷戦時代を知っている人や、潜水艦に詳しい人なんかが見るとさらに楽しめるんじゃないかなぁと思いました。
