2014年。
潜水艦系。
ジュード・ロウ主演。
まず主演のジュード・ロウが渡辺謙に時折重なりました。ちょっと前に硫黄島を見ていたからでしょうか。
スポンサー的な富豪がいて、金塊の取り分を富豪4割、実行部隊6割という取り決めで契約が決まります。
世間からゴミのように扱われてきたけど実力はピカイチという潜水のプロフェッショナルチーム10人くらいでミッションに挑みます。報酬はメンバーで山分けです。
ただ、そのチームはロシアとアメリカの混成でいきなり人間関係で揉め始めます。そう遅くもない時に殺人事件が起きたりします。一つ判断の間違いが全員の命に結びついてくるため全員がいつ死ぬかわからない恐怖を持ち続けています。まさに一蓮托生。
人殺しをはじめとする人間関係のトラブルを抱えつつも無事に金塊を発見。ただそれが合計で4トン以上あります。いきなりそんな4トンもの重りを船内に詰め込むわけですから潜水艦に影響があることはわかります。ちなみに金塊をUボートから運んでくる時に一人死にました。
金塊を積んだはいいものの裏切り者の存在が判明します。それで金塊ありで浮上したとしても法律違反でしょっぴかれてボッシュートになることがわかりさてどうしよう?ということになります。
それからなんとか海で待っている警察から逃げるためにルートを模索して実行するわけですが、この間にも金塊を置いていくか積んだまま続行するか船員たちの命を巡って揉めます。
主人公で船長であるジュード・ロウは金に目がくらんで判断を誤り強引に続行。自分たちの命を何だと思ってるんだと船員たちは反発します。それで捕まった裏切り者が人殺しに吹聴して船を動かす担当がいなくなれば自ずと船は浮上せざるを得ないことを伝えます。
迷う人殺し、そんな時に船が何かに当たってデカイ衝撃が。そのことが引き金となり人殺しは船を動かしている担当の人(前から犬猿の仲)を殺してどうしようもなくなります。ちなみに100mの岩盤の間を電流イライラ棒のように潜航していくということをやっていたわけですが、(途中で頓挫してしまったのでわかりませんが)五分五分という感じでうまくいくかもしれなかったです。
そして沈没へ・・・となり最後は誰がどうなるのか?という流れです。
見ている人は途中でバッドエンドのニオイを感じたんじゃないかと思います。船長がカネに目がくらんだあたりからです。
実際に船長は判断を間違えていたと思います。ただ上に立つもの誰もが人格者とは限りませんし、主人公が経済的に追い詰められていたと言う描写もあります。
そんな彼が目の前にある大金(金塊)を目にしてそれをかんたんに諦められるか?諦めるべきなんですが、それができなかった。このことについてはそういうこともあるかなとある程度の納得はいきました(擁護はできませんけど)。この点が納得いかない人からしたらこの映画は駄作になるかもしれません。ただ呉越同舟チームのため艦長の判断ミスもありますがそれと同じくらい人間関係の齟齬での自滅も多々見られたため一概に全部船長が悪いという気もしないんですよねこの映画に限っては。
個人的にはバッドエンドっぽいなと思いつつもいつ死ぬかわからないという緊迫感は伝わってきて最後まで没入して見ることができました。
結末は(予想がついてはいたものの)爽快感を得られるようなものではなくとってつけたような自己犠牲系でしたが潜水艦に乗ってからのパートは結構楽しめたので個人的にはまぁまぁ楽しめました。