2016年。
ダニエル・ラドクリフ主演。
なんかとんでもない映画を見た、まさにそんな感想です。
見終わった後謎の放心状態に。
まじ何なん?
って映画です。
どこから説明すればいいのか?
冒頭は超小さい無人島で首をつろうとしてる青年の図から始まります。
そこに死体のダニエル・ラドクリフが漂着。
ぶりぶりとラドクリフがありえない量のオナラをこいてジェット噴射で海を渡りその超小さい無人島を無事脱出。
最低限生きてけそうな島?に到着してサバイバル生活が始まります。
全編に渡り下ネタや荒唐無稽な設定、超展開のオンパレード。
表面だけ見ていると頭おかしい人が作った映画に見えます。
そのため個人的には難解に感じました。
勃起コンパスや放屁ジェットスキー、口からシャワー等くだらないコメディのようでいて何気ない会話の中に深そうなテーマが入っている気もしますが掘り下げるためにまた見直すというのもしたくないんです。なんか。
見終わってもなんだかスッキリしない・・・上っ面の絵的なくだらなさに笑ったりする反面、超展開に???と思いつつ何か隠されてるようだけどそれがわからないという歯がゆさにしゃべる死体という非現実感が加わり、見ていて生理的じゃなく精神的に気持ち悪くなっていたかもしれません。
まじ何なんこの映画?の連続。ネットを見ても解釈は様々。ハンクはネクロマンサーの息子だとかもうひとりの自分とか、物語中に直接の描写がなく、周りの反応等から間接的に隠されてる部分を想像してそれを自分の解釈とする感じの映画なんでしょうかね。
限られた劇中の描写から自分は納得できる何かを見つけられなかったため正直微妙に感じる映画でした。出落ち的な。
気になる人に声をかけたいけど”どうせ自分なんか”精神で何か自分が納得行く理由をつけて諦めようとしたり、傷つくことを怖がり勇気を絞り出せないでただストーカーのように遠目から見てたあの頃・・・とか、生者と死者の絆、友情、愛とか、体裁や見た目なんてどうだっていいじゃないか、みたいな独立した納得の欠片?のようなものはあるんですけど、全部納得になりそこねた失敗作の納得で、完全に納得した!みたいなのがないんです。この映画から自分なりの答えを出せた人がうらやましい。でも本当に答えを出す必要はあるのか?近眼視的な常識の枠に囚われていないか?でもやっぱ死体が動きだすなんてありえないじゃないか?なぜ動く?何なんあの死体?意味わからん・・・謎は謎のまま、ただ感じればいいのか?でも何を感じとればいいのだろう、この謎映画から・・・
自分でも何を言ってるのかわからなくなってしまいました。
絵的なものは笑えてよかったんですけどね。多機能死体。
監督が何を伝えたいのか掴めそうで掴めない、そしてジャンルがよくわからない謎映画、それがスイス・アーミー・マンです。