映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】刑事ジョン・ブック/目撃者(1985)

1985年。

ハリソン・フォード主演。

 

主人公は刑事、名前はジョン・ブックといいます。

とある母と子がいてその子供が駅のトイレで殺人が行われている現場を見たことで目撃者として面通しをしたりする過程で偶然警察署の新聞記事に映っていた黒人の刑事が犯人だということがジョンにもわかります。本部長にも言います。

ところが休暇中のはずの犯人(黒人刑事)に狙撃。なんと本部長もグルだった。

警察はみんな敵みたいな状況に。

 

そんな中母と子をなんとか村に車で送り返すもジョンは重症。村にとどまり看病を受けなんとか一命をとりとめます。

 

母と子は実はアーミッシュ(テクノロジーに頼らずに昔ながらの生活をしている人達)でアーミッシュの村でしばらく生活することに。

 

よくあるスリリングな逃亡劇でも始まるのかと思いきやいきなりスローライフが始まったので意外な展開でした(アーミッシュには電話のテクノロジーもないんで悪徳警察も見つけられない、見つけようにもかなり時間がかかる)。

 

最初はよそ者扱い。でも大工仕事とか手伝っているうちに段々打ち解けていきます。

未亡人の母ともいい感じになります。

 

結構な尺をこの村での生活パートに割いていて最後どうするの?と思って見ていました。

 

終盤も近づくというころにジョンは不良たちに舐められてもぐっと自分を抑えている村の人達を見て我慢出来ずにそいつをぶん殴ってトラブルに。

村を出ていく決心を固めるジョン。

そんな時ついにせきを切ったように未亡人とジョンは唇を重ね熱い抱擁を交します。

 

そんなおり、唯一信頼できる仲間の刑事も殉職に見せかけて消されてついに堪忍袋の緒が切れて宣戦布告。

 

ここからはこないだ見たランボーラスト・ブラッドみたいな展開に。

 

悪徳刑事3人衆が母子とおじいちゃんのいる家にいる子供とジョンを亡き者とするために襲ってきます。ジョンも家で牛のお世話をしたりしていたので地の利を活かして敵を罠にはめたりしてなんとか二人撃破。最後はラスボスの本部長。本部長は母を人質にとってジョンを脅しますが、子供が鐘を鳴らして村人たちが集まってきて、あなたはこの人達を殺すのか!とジョンが必死の説得。

 

本部長は観念して捕まるんですが、随分潔く意外性、新鮮味、斬新さも感じました。大体この手の悪役は往生際悪いんで。

 

最後はおじいちゃんに認められます。

未亡人と行くとこまでいっちゃったジョンですが、未亡人に惚れている別の気のいい温厚な好青年に未亡人を譲りもとの生活に戻るジョンであった・・・というエンドです。

 

おじいちゃんは冒頭で母子にイングリッシュ(イングリッシュとはアーミッシュ以外の人達、要するによそ者)に気をつけろ!と言います。そして物語ラストでジョンに向かってイングリッシュに気をつけろ!と言います。本来は。

このシーンのこのおじいちゃんのセリフはジョンを同胞と認めた上で言ったセリフと解釈することができますが、テレ朝版吹替担当の人がこのイングリッシュをイギリス人と訳してしまったがために、イギリス人に気をつけろ!と言います。

イギリス人に気をつけろ?なんでイギリス?アメリカ人じゃね?となってしまったということです。

 

たまに映画を見ていて???となる事がありますけどきっとこういう小さなミスが原因なんでしょうね。そんなことを思いました。

 

作品自体はやや地味ながらも中々良かったんじゃないかと思います。