【映画感想】アントマン(2015)
2015年。
MCU作品フェーズ2の最期を締めくくる作品。
また新しいヒーローが登場。小さくなります。大雑把に言いますとマーベル版一寸法師です。大きさ原子以下になると戻ってこれなくなって再起不能になります。
犯罪者でしたが娘のために再起を誓うパパががんばります。
初回で導入部に当たる作品なので序中盤はチュートリアル的になります。やや説明的になりがちな起承転結の承の部分も映像的工夫でうまく処理していたと思います。
面白いのはラストバトルですね。舞台は機関車トーマスが走るレールなどがあるおもちゃの上。スモールソルジャーを彷彿とさせるコミカルなバトルはちょっと懐かしさを感じます。
当たったものをでかくする手裏剣とか小さくする手裏剣等の伏線もここで回収されます。
最初は小さくなる?アリエッティかよ、地味なんじゃ・・・と思っていましたがそこはMCUのためか最低保証があり安心の面白さがあります。
ただやっぱりどこか地味。ですがやりようによっちゃ無限の可能性も感じます。実際に小さくなってビルに爆弾仕掛けまくって丸々一棟吹き飛ばしたり、サーバーに忍び込んでコンピューターを破壊等やりたい放題です。
アリさんたちの軍隊もめちゃめちゃいてサポートも手厚いため敵に回したら凄い厄介なヒーローだと思いました。
主人公の悪仲間たちも結構キャラが立っているためか存在感がありました。
そしてマイケル・ダグラス。大物俳優がMCUに参加しましたね。存在感もさすがで老練且つ頭脳明晰な過博士感を見事に醸し出しています。
ヒロインの人も水野美紀を欧米人にしたような美人で見栄えがいいです。
敵役はジェフ・ベゾスっぽいなとずっと思って見てました。
ヒーロースーツがちょっと古く臭くチープで、小さくなっておもちゃの上で戦ったりとB級な絵面になりそうなところがギリギリなってないのは感心します。
主人公の俳優さんもどこかパッとしないサム・ライミ版のトビー・マグワイアのような別にハンサムじゃない人で、題材的にもやっぱどこか地味な印象ですけどダグラスの存在感やヒロインの美しさ、キャラ濃いめの脇役たちの活躍で中々にうまく中和されていたんじゃないかと思います。