映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ゴッドファーザーPART III(1990)

1990年。

アル・パチーノアンディ・ガルシア

 

ゴッドファーザーは1,2はいいけど3の評価はいまいちというのを風のうわさで耳にしたので3はどうしようかと思いつつも見ました。

 

確かにマイケルの心の友のトムが出てなかったり娘役の役者の演技が微妙で明らかに一人だけ浮いていたりと欠けたピースや穴を感じさせるところはありましたが、全体的な構成はこれまでの1,2を踏襲しつつ決して晴れることのない罪の意識(特に次兄フレドを殺してしまったこと)に苦悩する主人公マイケルが描かれています。

 

印象に残ったシーンはランベルト枢機卿の前で懺悔するシーンですね。涙をこらえきれず嗚咽を漏らすとこです。

ヴィンセントと娘が恋仲になることをめちゃめちゃ危惧していて彼を後継者に据えても別れさせたるってくらい娘のことを心配していたのにまさか最後にあんなことになるとは。その時のアル・パチーノの伸び切った顔のまま絶叫するシーン→楽しかった日々の回想と孤独死するラストシーンはもう悲しすぎてこっちも泣きそうでした。そして放心状態へ。

 

最後のシーンはヴィトーの親父さんを思い出しました。親父さんは息を引き取るときに近くに家族がいたんですけどマイケルは・・・

 

私事になりますがマイケルに私の父を重ねてしまいます。彼は彼なりに一生懸命やっていたんですけど性格と酒癖が災いし家族からの評判は微妙。多分彼は彼なりに家族を愛していたというのが今になるとわかるんですけど当時はそのことに気づけなかった。そしてもう親孝行はできないという状態です。そんなことも相まってかめちゃめちゃ心に来ました。