映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003)

2003年。

 

ロード・オブ・ザ・リング最終章です。

エクステンデッド版を鑑賞。総再生時間が4時間半近くになっていて三部作全部合わせると12時間くらいになっています。

 

いよいよ物語も佳境となります。

スメアゴルの過去編からスタートし、アラゴルンたちと闇の軍勢の大戦争を描きつつ、スメアゴルによって仲を引き裂かれるフロドとサムの過程をはさみつつ最後は無事に火山の火口に指輪を投げ入れられるのか?という流れです。

 

 

今回の最終章で確信したことはやっぱりフロドと愉快な仲間たちという感じじゃなく、一人ひとりが主人公であるということです。

中盤では最初のパーティーに入っていない女性キャラのエオウィンが目立ってましたし、ピピン、メリーも当初はフロドの腰巾着だと正直思っていましたが結構活躍していてこの二人の友情も熱いです。アラゴルンは相変わらずの存在感を発揮していて悪霊の軍勢を召喚したり好待遇、レゴラスギムリはそんなに熱くはないけれどいいコンビという感じです。ガンダルフは今作もホワイティな姿でみんなを手厚くサポート。でも個人的には最初のグレイの方がなんかいいですね。やっぱりサルマンとかぶってますし。

 

そして最高に熱いのがサム。正直最後はサムが全部持ってっちゃいましたってくらいサムが熱いのなんの。フロドは傷だらけで満身創痍で満足に体が動かせない状態です。そこをサムが励まし彼を背負ってまで火山を登っていくとこは胸が熱くならざるを得ません。そこにクソうざいスメアゴルが。

 

そして最後のフロドが火口に指輪を投げ入れるぞというシーン。冥王の魔力が予想以上に強く指輪の魔力に屈してしまいうへへへ・・・指輪は僕のものだ~!みたいな状態になってしまいます。もう何やってんのあんた、みんな必死に戦ってんのに、そりゃないっすわみたいなことになって最後はスメアゴルと醜い指輪争いに。最後までグダってどさくさな感じでなんとか目的を達成します。でもそれがなかったらなかったであっさりなことは明白ですし、そういう魅入られたり最後の醜い争奪戦が繰り広げられることで人の弱さを表現しているとも言えるのでこれはこれでOKです。

 

最後はエピローグ的に物語を締めくくります。フロドとサムたちの今生の別れのシーンは目頭が熱くなりました。

 

 

当時CMでよく見かけたあのロード・オブ・ザ・リングをついに見たわけですが、想像を超えるスケールと重厚感。臨場感のある映像、美しい景色、迫力ある戦争シーン、グッドな脚本、熱い仲間たちが織りなす壮大な物語に圧倒されるばかり。もう20年くらい前の作品だなんて信じられないくらいファンタジー映画として完成度が高くとても見応えがありました。

ただ長いです。でもその長さがあったからこその感動なのだとも言えるでしょう。

まさに超大作ここにありという感じです。