1999年。
キアヌの代表作といえばスピード、このマトリックスシリーズ、ジョン・ウィックシリーズという感じですけどこの中でもやっぱりキアヌといったらマトリックスになるんじゃないかと思います。
当時自分の周りでもめちゃめちゃ話題になっていましたしエージェントの撃った弾がスローになってキアヌが地面と平行になるくらい体を反らしてそれらを除けるシーンの真似をしていたクラスメイトもやっぱいました。
アバンストラッシュや牙突の世代ですけどそのくらいキアヌ弾除けも真似されてました。
そんな誰もが知ってるレベルだったマトリックスですが見たことありませんでした。見ないでCMだけでなんか満足しちゃったパターンですね。
今見てみるとこのマトリックスはすごい個性的な作品ですね。特に映像が。あとなんか新しい感じがします。まぁ誰もが思うんじゃないかと思いますけど。
映像は先鋭的でもうVFX革命。
見たことない特殊効果の連続で当時映画館に行った人は不思議な映像体験をされたんじゃないかと思います。
でも今見ると正直苦笑してしまう場面も。電気ビリビリの演出がなんかチープですしカンフー対決もちょっとだけこっけいに見えるとこがあったりでカメラワークとか編集とかでもっとかっこよくできたんじゃないのかなとも思いました。当時は新しかったのかもしれないけど今見るとちょっと古くさいかもという印象なんですが実際20年前の映画なんで今の映画とかと比べるとそう思うのは不思議なことではないかもしれません。
でもネオとトリニティがビルに乗り込んで弾丸をぶっ放しまくって壁が粉々になるところとかモーフィアスを助けてトリニティがヘリから脱出するシーンとかはスタイリッシュで普通にかっこよかったです。
ラストバトル。ここでもバレットタイムが使用され、伏線のカンフーとジャンプを回収しつつ、ドア開けて撃たれてえ?うそ・・・という展開からの救世主覚醒→無双というバトル自体はなかなかよかったんですけど、エージェント・スミスの体がパリンと割れるシーンのエフェクトはなんだかなーという感じでした。
人間がマトリックスという仮想現実を見せられているという世界観は人間がAIに管理されているウォーリー(2008)を思い出し、仮想空間で色々やるというところはインセプション(2010)が頭をよぎりました。いずれもマトリックスより後の作品ですが。
感想はなんだかんだで面白いしとにかくVFXを盛り込んだアクションがカッコいい。キアヌも。
革新的な作品で歴史に残る一作なのは間違いないでしょう。