映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】E.T.(1982)

1982年。

スピルバーグ監督。

 

異星人が宇宙船で地球調査にやってきて置いていかれた異星人と地球人の少年との交流を描く映画です。

多分子供の頃に見たことがあると思いますが記憶が消えていました。

 

まず音楽がやばいですね。いかに演出としての音楽の働きがすごいかを再確認しました。

夜の森で自転車が宙に浮いて月をバックに空を飛ぶというあの有名なシーンもあの音楽とセットだからこそインパクトあるシーンになっているんだと思いました。

 

この映画の物語は異星人がきて仲良くなって研究者の魔の手から逃げ異星人を返すという一行で書けそうなくらいシンプルです。なので物語よりも少年にいかに感情移入できるかで印象が大きく変わってくるんじゃないかと思います。

 

私は前半はふ~んという感じでしたが、ETが川辺で兄貴に発見されて白くなったあたりから心境が変わり、ETが危篤の状態になったころにはもうすでに号泣していて涙が止まらなくなっていました。

ETの表情が特にいいんですよね。心優しい異星人というのが伝わってきてほんとよく出来てると思います。

 

終盤はみんなで自転車で空を飛ぶシーンでも例のBGMが流れ、最後のお別れのときも流れもう音楽でお涙頂戴しますみたいな策略にまんまとやられ後半はずっと泣きっぱなしでした。

 

ETについての記憶がただ見たというだけしかなく内容は全然覚えていないということは子供の頃見た時そんなに響かなかったんだろうという推測が働くんですが、なんでおっさんになった今こんなにも心に刺さりまくるのか自分でもわかりませんでした。

 

ただ、見終わった今は涙も乾きスッキリして浄化されました。

なんか知らないけどいつの間にか心が沸き立ち号泣した映画でした。