2011年。
舞台は1960年代。
主人公の海ことメルは外国に仕事に行った母の代わりに家を切り盛りしています。
学校で風間という男の子と仲良くなります。
旧校舎のようなボロい建物は学生たちの遊び場。
でもボロいんで取り壊されるかも。
一方メルと風間は交流していく内にいい感じに。
恋仲になろうとしている矢先衝撃の事実。
メルと風間は異母兄弟でしたと。
メルはショックで寝込みます。
一方生徒たちは掃除したりリフォームしたり左官したりでボロ屋を生まれ変わらせます。
そんな矢先建物の取り壊しが決定。建物を取り壊されたくない生徒たちは会議を開きます。
そして風間、メガネくん、メルの三人で理事長に直訴しに。
結果メルを気に入った理事長がとりあえず見に来てくれることに。
一方メルの母が家にようやく帰ってきます。
そこで真相が語られメルと風間にまつわることの真相が明かされる・・・という感じです。
街の雰囲気とか小物のディティールとかはいい感じです。結構好き。後に掃除したりリフォームすることになるボロい建物の”雑多に好きなものを詰め込んだような秘密基地感”はワクワクしました。
でも話の流れがなんとも凡庸。淡々と特に苦労することなく理事長を説得してうまくいきます。
事の真相も悪く言えばとんだ茶番劇でなんだかなーという感じです。
うまく行き過ぎのためか物語の都合でキャラが動かされているという感じがしてしまっています。
キャラと言えば脇役の背が高くほっそりとした体型のメガネボブ美大生が特徴的で印象に残りました。
見終わった後にこの映画面白くなったとこあったかな?という振り返りをしてしまいます。
作品にそれほどの淡白さを感じました。
雰囲気とか空気感を楽しむタイプの作品なのかなぁと思います。