1998年。
ディズニーピクサー。
出てくるのは昆虫たち。昆虫たちを擬人化したような作品です。アリがせっせとバッタのために食料を集めて献上して、そのバッタたちは鳥を恐れているという食物連鎖カーストがあります。
主人公アリの粗相により貢物がおじゃんになり、雨季が来るまでに倍の食料を集めろという無理難題を出されます。
主人公はなんとかしようと旅に出ます。他のアリたちは主人公のことを百害あって一利なしと思っていて穏便に追い出せたくらいに思っています。全く期待してません。
主人公は雑多な種類の昆虫たちのサーカス団を連れて戻ってきます。
アリたちはバッタと戦う戦士たちと思っていますが宛が外れます。
しかし仲良くなりみんなでバッタをやっつけるために鳥のグライダーを作ります。
そしていよいよバッタたちが攻めてきて・・・という流れです。
悪役ではありますがバッタの親分のキャラがなかなか良かったです。
物語中盤のバッタたちはもう十分に食料がある状態。
もうアリたちのいるところに行く必要がありません。
ただアリたちに対して一つの危惧を感じています。それは数の暴力です。アリは数だけはバッタたちより遥かに勝っています。
そして唯一反抗を示した主人公アリ。そのアリがもしアリたちを統率して立ち向かってきたら・・・バッタ親分はたった一つのほころびが大きなほころびに発展する可能性を視野に入れ、きっちり立場をわからせるために、釘を刺すために戻ることを決意します。
彼らもまた自分たちの種族が生き残っていくために必要なことをやっていてただ単に弱い者いじめをしているんじゃないというのが伝わってきます。
ラストの攻防も二転三転してなかなか見ごたえがあります。さすがディズニーピクサーという畳み掛け。決着があっさりついて物足りないとかはないです。
昆虫たちもキモくなくいい感じにデフォルメされていてお子様との鑑賞にもOKです。
知名度はあまりないっぽいですけど、悪くないです。最低保証としてのクオリティーはあるんじゃないかと思いました。