2020年。
ディズニーピクサー。
世界観は以前魔法があった世界だったけど科学の発展で使われなくなった世界。街はもう現代の町並みそのものです。そこに亜人が住んでいるという感じです。ズートピアに近いですかね。
主人公は兄弟で父親は病死してます。
兄はお父さんのことを知っていますが弟は生まれる前に父が死んでしまったので父の思い出はありません。
弟は変わり者の兄によく横槍を入れられて今までの人生ちょっとつまづいたりしてきたんで心の底では厄介者と思っています。でもそれを表に出しません。内気なんで。
弟が16の誕生日に24時間だけ死者と会える杖でお父さんを蘇らそうとします。
兄がやろうとしても無反応。ところが魔法の才能がある弟が触れると反応あり。
あれよあれよという前にお父さんが下から上にどんどん蘇っていきます。
ところがそこに厄介兄貴が登場。魔法は失敗。下半身だけのお父さんが誕生します。
話せません。ジェスチャーだけです。耳は聞こえているっぽいです。
そこから不死鳥の石を持ってくればOKということがわかります。
でも最初の復活魔法から24時間じゃないとNGです。
不死鳥の石をまた使ってお父さんを完全にするために旅をします。
マンティコア(キマイラみたいなやつ)の女性やお母さんは兄弟を探します。
道中でふとしたことから兄が弟に厄介モノと思われていることを知り微妙な空気になります。
そこで下半身お父さんがダンスをして明るくしてもとの明るい雰囲気を取り戻します。
その後主人公の魔法パワーはアップして崖を魔法のちからで渡れたりスナック菓子をでっかくして川下りをしたりもできるように。
ふたりでいろいろ冒険しましたが結局もといた街に戻ってきてしまいました。
弟は兄をこれまでの旅で見直しましたが、そもそも最初の分かれ道で兄を信用したからこうなったとまた兄貴を突っぱねてしまいます。
ところがそこに不死鳥の石はあってやったとなったと思いきや、邪悪なドラゴンも復活。瘴気を撒き散らし建物を破壊。瓦礫をくっつけてドラゴンの体を型取り不死鳥の石めがけて襲ってきます。
母とマンティコアもかけつけ応戦するも苦戦、主人公はそのすきに魔法を再び使う・・・という流れです。
感想としては正直ちょっと中盤で中だるみを感じてしまいました。転までがすこし長いかなぁと。その長い承の部分でもいろいろ起こるんですけどいろいろ起こってはいるものの全体的に予定調和感が少なくなくちょっとたるいなぁと思っちゃいました。
遺跡の出口が元いた街だったというところは驚きました。え?今までの冒険なんだったの?と。でも灯台下暗し的にちゃんとお宝はあり今までの旅はキーアイテムを手に入れるという意味でも無駄ではありませんでした。
あとはお父さんが完全復活した時の描き方ですね。
お父さんと兄が何をしゃべっているのかはわかりません。視聴者は弟が埋もれている瓦礫の隙間からしか見ることができず距離的にも遠いため話している内容は聞くことができません。ジェスチャーだけで判断するしかありません。こっちもえ?弟会えないじゃん、え?まさか?
そうこうしているうちに日が暮れお父ちゃんが光の粒となって消えちゃいました。
ここはえ?うそ・・・と普通にびっくりしました。
だって弟、兄、母ちゃんが一同に介した上でお父ちゃんとなんか喋って消えるというのが普通(凡庸)じゃんと。
正直そういう無難で感動できる人の裾野が広いありがちな展開にしない、これがピクサーなんだという気づきも一方でありました。単なる王道じゃないなにかをそこに感じました。
でも見返してみると悪い展開ではなくむしろ記憶に残る終わり方になりました。
そして最後に消えていったお父ちゃんが兄貴にそうしたように兄貴が弟を抱きしめ兄弟の熱い抱擁のシーンでエピローグにつながるところでメインが兄弟愛であるということを再確認しました(もしかして兄弟愛が一番のテーマなんじゃ・・・というのはドラゴン登場前の弟のやることリストの兄貴を想うシーンでそんな気はしてました)。
見終わったあとはリメンバー・ミーとかと比べるとちょっと・・・なんか中盤も微妙だったし・・・などと思っていましたが、しばらく経ってみると意外に悪くないんじゃないか?とも思った作品でした。