1999年。
休暇のつもりが大使館テロリスト立てこもり事件に巻き込まれたエンジニアが事態解決するために頑張る話です。
おおまかな設定がダイハードですね。
主人公には息子がいてシングルファーザーです。折り合いが悪く息子が親父をあまり尊敬してないし、親父も息子に対して冷淡です。
ルーマニア大使館でテロ事件発生。
主人公の元カノと人質救出のためになんか知らないけど奔走します。
途中で無駄にイチャイチャします。
犯人グループは人質を少ない人数ですがたまに解放します。
大使館の中になぜか主人公の息子が紛れ込んでいてさぁどうしようとなります。
いろいろあって軍の指揮官の判断ミスで夫を殺された奥さん(両方とも人質)が軍のおえらいさん(トム・ベレンジャー)を拳銃で撃ったりとなかなかぶっ飛んでます。
そんな中軍隊がいよいよ大使館に突入。軍人とテロリストのどんぱちが始まります。
一方なぜか大使館の地下に原子爆弾があることが判明。
妙にガタイのいい主人公元カノが実はテロリストとつるんでて裏切り者~!と思いきや金の切れ目が縁の切れ目でテロリストボスと主人公が殴り合いして主人公ピンチの時に元カノがボス射殺。
元カノがアバヨ!して残された主人公が原子爆弾の起動解除をするためにがんばりますが結局パスワードがないと駄目。そのパスワードを知っているのは元カノだけ。
もう少しでドカンというところで電話してる元カノからパスワードのヒントを聞き出しドカン1秒前で解除成功。
人質も解放され元カノはどっかに旅立ち、親父と息子は仲良くなりました・・・というような感じです。
感想はすべてが空回りしたダイハード的ななにかを見たという感じです。
ダイハードしようとはしているけどコメディー偏重(意図的にやってるんじゃないと思うんですけど。)のせいか緊迫感は全然なし。最後の爆弾解除のシーンですら冷や汗のひの字もかきません。
ツッコミどころも挙げたらきりがなさそうな感じで設定がばがばです。
トム・ベレンジャーさんも明らかに無駄遣い。他のギャラの安い役者で十分な役どころなのになぜトム・ベレンジャー?という印象です。プラトーンの狂気とは真逆な感じで軍人なのに妙に穏やかな印象でした。
サイドストーリーで父と息子の仲直りというのも入れ込んでいるんですが心の琴線はピクリともしません。
いろいろな要素を用意して一つの作品に有機的に入れ込みたかったんでしょうけどちぐはぐというかツギハギというか全部噛み合ってないというような残念な作品でした。
ただ暇つぶしくらいにはなります。ただ2時間盗まれます。