1999年。
学生がホームカメラで撮影したフィルムの映像が流れていきます。
クローバーフィールド/HAKAISHAとかディアトロフ・インシデントみたいな感じです。
男男女で魔女伝説の曰く付きの村に来て取材をしていく過程で森に迷い込みます。
そこで唯一女性だけが読める地図を紛失します。
それがないとそこから出られないのでまじでやばくね?となります。
そこで生々しく揉め合う様を見ているとなんかイラッとしてきます。
女の不手際を責める男その1。しばらくして男その2があんな役に立つ地図捨てちゃったよ~と悪びれもなく真相を告白した男その2に女が大激怒。罵詈雑言が飛び交う中盤を経て男の一人がいなくなります。現場にはその男の服と血液等が。取り返しにつかないことをしでかしてしまった女は後悔の念でビデオカメラの前でドアップでご遺族の方々に懺悔のビデオメッセージをしたためるシーンも印象的でした。
しかし終わり方はなんというか、いいところで!というとても残念なところで終わってしまいましたので正直もやっとします。ということで真相は結局劇中では語られずじまい。
初めてこういう一人称視点で機材を通した映像で進行していくというスタイルの映画を見たならば新鮮とか斬新だとか思うんでしょうけど、それは前述の2作品を見てしまっているとこういう演出と構成は前にもこういうの見たし普通かなと思ってしまうので加点にはなりません。
ただ最初はアメリカンなノリだったのにだんだん登場人物が得体のしれない何者かへの恐怖と不安で苛つきだし揉め始めこちらもなんか微妙な心境になっていってそれが終盤不安も入り混じり人が一人二人と消えていき不安や恐怖感が最高潮に達したところで終わるという流れはいいと思います。
登場人物の感情と視聴手の感情が一人称視点を共有することでシンクロさせるという手法は当時としては画期的だと思いますしそれは新しい映像体験だったのでヒットしてもおかしくはないかなと思います。
ただ、私好みのホラーではなかったですかね。もやっとしますし。