2019年。
藤原竜也主演。
当方原作は破戒録まで見てて映画は見てません。
映画の舞台は日本。東京オリンピックが無事に開催されたことになってます。そしてそこからまるでフィクションの世界のような(まぁフィクションなんですが)大不況が日本を襲い色んな意味でとんでもないことになっているという状況。
ふとしたことからカイジが今にも死にそうな富豪のじいさんと出会い帝愛と戦うという流れです。
帝愛の他にも日本政府が悪徳業者みたいになっていて汚職まみれになっていて悪徳総理とかの話も後半に入ってきます。
藤原カイジVS吉田鋼太郎が前半、VS福士蒼汰が後半という感じです。
鋼太郎戦の天秤ゲームはルールがいまいち頭に入ってこず人気投票だろうと思ってみていました。
後半は福士蒼汰の悪役演技が新鮮でこの人こういう役やるとこんなふうになるんだなと思いました。
感想としてはなんだか現実感がなく悪く言うと茶番に見えてきてしまうというのが自分の中でちょっとした問題でした。金融破綻時のギリシャみたいなことに日本がなるわけないじゃんという先入観があるからだと思います。
なので見ていて色々キツかったです。なるべく映画の世界観に寄り添おうとはしていたんですが。
ストーリー展開も唐突というか強引と言うか・・・。
天秤ゲームでケツに火がついたカイジがいきなり前もって別枠にしてた10億をこれ増やすからちょっくらギャンブルしてくるわ!みたいなノリでギャンブルして戻ってくるみたいなシーンがあっさりうまくいったり、カイジの立ち回りが用意周到すぎてことごとくそれが刺さり敵を出し抜いていきます。
カイジの策士っぷりがもう無双状態なので緊迫感はありません。どうせカイジさんが全部仕込んでるから大丈夫!みたいな安心感があります。
最後は結局カイジが日本を救い、報酬はまた遠藤に取られてキンキンに冷えたビールうめぇ終わりみたいな感じです。
ひりつくようなギャンブルとかそういうのがなかったのが残念でした。