映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997)

1997年。

劇場版コナン記念すべき第一作。

 

子供のときにコナンは夢中になって見ていた世代ですがこの作品は見たことがありませんでした。

小五郎のおっちゃんの声が初代の神谷明さんだったり白鳥刑事役の故・塩沢兼人さんがまだご存命だったりキャストの声が若かったりCGじゃないセル画だったりと「あの頃のコナン」で懐かしいニオイがします。

ストーリーラインもなかなかに良く、ラストの摩天楼でのどっちの線切るかの二択はベタで展開もわかりきってますけどOKです。

 

映像面では森谷邸の内装の暗がりや爆破されなかったガス灯にコナンが疑念を抱くタクシー内のセル画ならではの陰影の具合がキレイでした。昨今のCG三昧のコナン映画には決して出せない映像の味というものがそこにあります。今の若い人には理解できない感覚かもしれません。

 

犯人との構図ではコナンでなく完全に工藤新一VS犯人です。工藤新一に恨みを持つ犯人が全て仕組んでます。

犯人は終盤になってくると誰でも見当がつくと思いますけど途中までは動機がもやっとしていてうまい具合に動機が隠れています。その動機もまぁ納得できるレベルのもので違和感とかはありません。

ただ、本格ミステリー等で目の肥えた大人の目線から見ると若干荒削りかとは思いますが、お子様の視点からだととってもナイスなミステリーエンターテイメントになると思います。アクションシーンもありますし。

 

それにしても時計じかけの摩天楼というサブタイはよく考えたもんです。爆弾のカウントダウンと仕掛けられた超高層ビルというラストの大舞台をうまく表現しています。単に時計じかけのオレンジをもじっただけじゃないです。

 

懐かしのセル画、声優さん、キャラデザetcが昔のコナン.。

私が少年時代だった頃のコナン。

あの頃は毎週楽しみに月曜7時半に見ていたコナン。

今もやっていて今は見なくなってしまったコナン。

 

コナンについて見終わった後色々考えました。