映画生活

基本的にネタバレ有りなのでご注意ください

【映画感想】ブラック・ボックス ~記憶の罠~(2005)

2005年。

 

現実世界で交通事故により記憶が混濁している男が主人公。

自分が幼少期に兄の命を間接的に奪ったことに対して罪悪感を感じて生きています。

しかしそれは誤りの記憶で本当は事故で兄の命を奪った犯人を探すという展開に終盤はなります。

また父は不倫していて不倫相手の女に乱暴された。

自分が彼女を殺したと思ったけどそれは誤りで彼女は生きていた。

事故を皮切りに性格がアクティブになったりします。

 

前半は本当にわけがわかりません。

上記の真実が主人公のあやふやな記憶(勘違いや見間違いのような間違いの記憶もある)と混濁していてそれを断片的に映像化しているためわけわかめです。ミスリード、ひっかけも少なくないです。そして前半は夢オチのような感じで終わり後半へ。

 

ラストあたりで主人公は記憶探しのために奔走しついに真相にたどり着きますがう~んという感じです。都合よく30年前の当時の事故原因の車の所有者が記憶の中のナンバーから普通に判明したり(その所有者が犯人ではない)、犯人に30年前の事故現場に行けと言われてそこで犯人を思い出したり、そこに犯人が先回りしていたり。挙句の果てに罪悪感云々でアレしたり・・・犯人もあっと驚くとかそういうんじゃなくてはぁ・・・という感じです。犯人自体は前半から出てきますがラストのご尊顔披露でえ?誰だっけ?となるくらいどうでもいい人物で肩透かし。

 

動機もうっかり轢いちゃって証拠隠滅のために兄を崖にポイしたとかそんなんです。てかなんで崖の木の枝にひっかかっていた子供をスルーしたのかもよくわかりません。というか記憶が曖昧だから・・・みたいな理由でなんか逃げ道作ってそうな映画です。

 

性描写は無駄に多く、マリオン・コティヤールもいい脱ぎっぷり。しかしストーリー上そんなに必要性を感じないのでいるかこの性描写?と思っちゃいました。

 

記憶改変とかそういう系の映画って面白いイメージがありますが、今作は失敗しちゃった記憶モノという印象でした。