2011年。
ジェイク・ジレンホール主演。
マトリックスみたいな感じでバーチャル空間的なところで主人公の軍の人(ジェイク・ジレンホール)が列車爆破テロ事件の犯人探しをするという一風変わったSFサスペンスです。
犯人を探せ!タイムリミットは8分。死んだら終了。リアル世界に戻ってくる。またVR。
を幾度となく繰り返し犯人に近づいていきます。と同時に主人公が実は・・・なことも判明します。
舞台となる列車の中では意中の人もいて結果的にその人も爆破に巻き込まれて死んでしまうわけですが、たとえバーチャルだろうがなんだろうがその人を守りたいと強く思うようになります。
中盤でついに犯人が割れ事件は無事に解決。
正直ここまでは想定内。ここで終わっていたらふーんという感じでしたでしょう。
というくらいその後の展開が良いです。
オペレーターの女性を説得して命令にない(既に死んでいると説明されている)乗客たちを救うというエキシビジョン的なミッションなんですがまずサクッと爆弾と犯人をクリア。そこからもう会えない父親と素性を隠しての電話、客の一人に金を渡して乗客を笑わせている中で彼女とキスをして時は止まる・・・この演出は正直しびれましたね。センスいいなーと。
そこで終わりかと思いきやパラレルワールドで二人は仲良く暮らしていく・・・という流れがあってラストに繋がります。
最初はとんでもSFで量子うんたらがなんちゃらかんちゃらでみたいなしょーもないやつかと思いきや最後はその印象が180度変わった掘り出し物な映画でした。
最後はエピローグ長めできっちり終わらずやや蛇足感こそ感じましたしイミフ感もありました。全編通して粗やツッコミどころも満載な気もしますが、なんかすげーこれでオッケーっしょってな感じでいい部分の方が自分の中で勝って見えたためか個人的には久々にいい意味でやってくれたなぁという作品でした。